
カワサキモータースジャパンは、2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合したモダンクラシックネイキッド「Z900RS」にニューカラーと特別仕様『イエローボールエディション(Yellow Ball Edition)』を設定し、2024年モデルとして発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
ピンストライプを初ラインナップ、火の玉パターンはバリエーションカラー拡充
カワサキモータースジャパンは2024年モデルの「Z900RS」を発表した。2017年暮れの発売後、2018年~2022年の大型バイク販売台数でぶっちぎりのトップ街道を驀進中の人気モデルだけに、大きな変更は2023年モデルの令和2年排出ガス規制への適合のみ。これに加え、2022年の50周年記念モデルやSEなど、バリエーション展開でファンの心を惹きつけてきた。
2024年モデルでは、前年までのゼファーイメージから一転して、火の玉系のグラフィックパターンにメタリックブルーをあしらった『メタリックディアブロブラック(ブルー×ブラック)』と、欧州などでラインナップされてきたピンストライプ系の『メタリックディアブロブラック(ブラックピンストライプ)』を設定。いずれも、これまでのイメージとは異なる新鮮さを押し出している。
後者のピンストライプは欧州で2022年モデルとしてラインナップされた黒に青ピンストライプのものとは異なり、赤い差し色になっている。
“イエローボール”が正式名称に!
そしてもうひとつ、いくつかのアクセサリーを装着したうえで専用色が与えられた“イエローボールエディション(正式色名:キャンディグリーン)”が登場したのもトピックだ。すでにインドネシアで同カラーは公開されていたが、改めて詳細も判明。まず燃料タンクは、特別な技法で重ね塗りを施すことで艶やかさと重厚さを表現したキャンディカラーに塗装され、初代Z900RSの火の玉カラーと同じグラフィックパターンでキャンディグリーンとレモン色に近いイエローとされている。
継続販売が決まっているZ900RS SEも同様に通称イエローボールと呼ばれていたが、こちらは正式にカワサキがイエローボールエディションと名付けているだけあって、かつて存在した欧州仕様の初期Z1のグリーン系×イエローの色味を忠実に再現したのものと言えそう。
この特別色に加え、大文字『KAWASAKI』のロゴとされた燃料タンクエンブレム、Z1イメージのサイドカバーマーク『900 DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT』、上質感のあるシボ入りシートレザー、クロームメッキ仕上げのサイドグリップ、左右のパルシングコイルカバー&ジェネレーターカバーに配された『DOHC』マークも専用装備している。これらのうちタンクエンブレムとサイドグリップは純正アクセサリー設定されており、サイドカバーのマークやDOHCマークはこれまでにZ900RSカフェや50周年記念モデルに採用されてきたものと同じもののようだ。
価格はスタンダード仕様が従来モデルから5万5000円上昇し148万5000円に。イエローボールは+7万7000円の156万2000円だ。なお、いずれもカワサキケアモデルに設定され、1か月目点検と3年間の定期点検&オイル交換(フィルター含む)が無償で受けられる。
KAWASAKI Z900RS / YELLOW BALL EDITION[2024 model]
KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION[2024 model]キャンディグリーン
車名 | Z900RS / YELLOW BALL EDITION |
型式 | 8BL-ZR900K |
全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm |
軸距 | 1470mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 800mm |
キャスター/トレール | 25°0′/98mm |
装備重量 | 215kg/イエローボール=216kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 948cc |
内径×行程 | 73.4×56.0mm |
圧縮比 | 10.8:1 |
最高出力 | 111ps/8500rpm |
最大トルク | 10.0kg-m/6500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
WMTC燃費 | 18.8km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
ブレーキ前 | φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ250mmディスク+1ポットキャリパー |
乗車定員 | 2名 |
価格 | STD=148万5000円/イエローボール=156万2000円 |
色 | STD=黒×青、黒/イエローボール=キャンディグリーン |
発売日 | 2023年7月15日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
2018年モデル:Z1/Z2モチーフ 発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説の[…]
ステルス火の玉にグリーンボールが追加 参考:ZEPHYR1100/ZEPHYR750/ZEPHYRχ 2024年9月時点では、キャンディトーンレッドの設定のみだったが、2024年12月にはメタリックデ[…]
ピンストライプを初ラインナップ、火の玉パターンはバリエーションカラー拡充 カワサキモータースジャパンは2024年モデルの「Z900RS」を発表した。2017年暮れの発売後、2018年~2022年の大型[…]
シックなストライプ×2色を継続採用 カワサキモータースジャパンは2023年モデルの「Z900RS」を発表。2017年の登場以来、大型二輪の販売台数ランキングを連覇し続けているZ900RSだけに、大きな[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
“Ninja”の伝説はここから始まった 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 1986年[…]
シェルパの名を復活させたブランニューモデル カワサキが、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させたのは、2024年[…]
ラインナップ豊富な新生KLX230シリーズ カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させた。 KLX230[…]
シェルパの名を復活させたブランニューモデル カワサキは、KLX230シリーズのモデルチェンジ時点で、トレッキングモデル「KLX230シェルパ」をラインナップに加えた。シェルパの名を冠したバイクとしては[…]
「good TIMES COLLECTION」が手がけるオリジナルジャケットが対象 全国に展開するカワサキプラザでは、モーターサイクルライフの新たな提案として、ファッション性/耐久性/機能性/遊び心を[…]
人気記事ランキング(全体)
シェルパの名を復活させたブランニューモデル カワサキが、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させたのは、2024年[…]
新5色ラインナップとなった2022年モデル 2022年モデルが発売されたのは、2022年6月23日のこと。2021年のフルモデルチェンジの際には、新設計の水冷エンジンが4バルブの「eSP+(イーエスピ[…]
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
15番手からスタートして8位でフィニッシュした小椋藍 モナコでロリス(カピロッシ)と食事をしていたら、小椋藍くんの話題になりました。「彼は本当にすごいライダーだね!」と、ロリスは大絶賛。「ダイジロウ・[…]
最新の投稿記事(全体)
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
孤高のパニガーレV4Sと友好的なパニガーレV2S パニガーレV4Sでサーキットを3本ほど走ると、強烈な疲労感が僕の身体を襲う。汗は止まらず、足腰に力が入らなくなる。試乗直後は格闘技を終えたような感じだ[…]
1999年、東京モーターショーに突如CB Fourが出現! CB Four、ホンダファンは憶えているはず。1999年の東京モーターショーに、何の前ぶれもなく展示されたショーモデル。その名も「CB Fo[…]
※同記事は、別冊オールドタイマー21号(2016年7月号)掲載の記事に加筆し、再構成したものです。 あえてベールに包まれたファルコ 以下は、元スズキ社員としてファルコラスティコ(以下ファルコと表記)の[…]
メンテナンスが必要になった時に必要な部品が手に入る 全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでEXACTホイールやダイレクトドライブレーシングディスクのユーザーが増加し、MotoGP Moto2クラ[…]
- 1
- 2