アライヘルメットは、オンロードにも対応するオフロード用フルフェイスヘルメットを11年ぶりにフルモデルチェンジし、『TOUR-CROSS V(ツアークロスV)』として発売する。7月末に工場出荷予定となっている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アライヘルメット
安全性と快適性を大幅に向上させた、アドベンチャーモデルに最適なフルフェイス
『TOUR-CROSS V』は、シールドとバイザーを備えたオフロード用フルフェイスで、バイザーを外すことでオンロードにも対応するマルチパーパスヘルメットだ。このたびのモデルチェンジでは、いくつもの改良を加えられ大幅な進化を果たした。
まず、アライ独自の“かわす性能”を高めるため、シールド取付位置を低くできる『VAS-Aシールドシステム』を採用。これにより構造物をヘルメット側面の低い位置に設けることができ、頭頂部の広い面積を安全性の高い滑らかな形状としている。同時に、帽体はより安全性に優れる『PB-cLc2』とし、最高峰の防護性能を実現している。
ベンチレーション機能では、アストロGXで好評を得ている『フロントロゴダクト』を採用。これは額部のアライロゴ上部のスイッチを動かすことでシャッターが開閉し、フレッシュエアを内部へ流入する。また、この効果を高めるため、形状を大きく変更した『TX-Vバイザー』を併せて採用。このバイザーは高速巡航時の空気抵抗を軽減させる形状にもなっており、ロングクルージングにおける疲労を大きく軽減することにも貢献している。
シールドとバイザーは工具を使わずワンタッチでの着脱を可能にもしており、出先でのメンテナンスはもちろん、オフロードスタイルからオンロードスタイルへの変更、シールドからゴーグル着用への変更も素早く行える。また、シールドは従来モデルのツアークロス3よりも広い視野を確保した新設計『マックス・ビジョンシールド』で、防曇効果の高いピンロックシールドをシールド全面に装着できる。
内装システムも刷新され、髪型が崩れにくく、側頭部の厚み調整が可能なアジャスタブル機能も備えた『TX-V EPシステム内装』を採用した。これにより着用者の頭部にジャストフィットすることができ、長時間着用時の疲労や不快感を軽減。快適なロングツーリングをもたらす。
また、各メーカーのインカムを装着しやすい帽体形状やネックパッド、スピーカーホールも採用しており、現代のツーリングに求められる機能を十全に備えている。
カラーラインナップはソリッド(単色)が5色が揃うほか、『ディスカバリー』と名づけられたグラフィックモデル(+9900円)は3色展開となる。
Arai TOUR-CROSS V
●価格:6万9300円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●色:銀、黒、つや消し黒、灰、白 ●規格:SNELL、JIS ●帽体:PB-cLc2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブル・FCS内装(抗菌・消臭、防汚内装) ●シールド:VAS-A MVシールド(クリアー)●2023年7月末出荷予定
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(アライヘルメット)
ダニ・ペドロサのレプリカモデルが最高峰オープンフェイスで登場 中上貴晶選手に続く、VZ-RAMのGPライダーレプリカは、ダニ・ペドロサだ。このグラフィックは’24年7月に発売されたRX-7X PEDR[…]
アライ初の坂田レプリカを現代に蘇らせた復刻版フルフェイス 若手ライダーの育成やMotoGPのレース解説などで、日本のロードレース振興に励んでいる坂田和人氏は、日本のバイク史を語るうえで欠かせない名ライ[…]
原田選手のレプリカモデルで“クールデビル”になりきろう! 現在はバイク雑誌やサーキット走行会のインストラクターなどで活躍中の原田哲也氏は、1993年のロードレース世界選手権GP250初参戦で勝利をつか[…]
伝説のライダーが初着用。以来マン島に欠かせない存在に 1984年、アライとしての初参戦時に同社のヘルメットを被ったのはジョイ・ダンロップとブライアン・リードの2名。誰もが知るTTライダーが選んで以来、[…]
アグレッシブなスタイリングのV-クロス4にカラフルをプラス プロライダーからもアグレッシブなスタイリングと良好な視界から支持を集めている、本格的オフロードモデル、V-クロス4。すべる事で衝撃を分散させ[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
バイクのパーツと“夜行”をポップアートに描いたホットでクールなグラフィックモデル Z-8 ヤギョウは、ネオンカラーなどの極彩色で彩られた現代ポップアートなグラフィックが特徴だ。グラフィックにはタイヤと[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
半ヘルで普通自動二輪車を運転すると交通違反? 「126cc以上のバイクを半ヘルで運転するのは違反」という話をよく耳にしますが、じつを言えばそれは正しくありません。乗車用ヘルメットについて記載された道路[…]
4タイプの特徴/メリット/デメリット フルフェイス型 ジェット型 システム型 アドベンチャー(ADV)型 用途にベストなヘルメットはコレ! サイズ選びとアゴ紐の締め具合もしっかりと 各ヘルメットが持つ[…]
人気記事ランキング(全体)
小椋藍選手のファンならずとも注目の1台! MotoGPでは小椋藍選手が来季より移籍(トラックハウスレーシング)することでも注目のアプリリアから、新しいミドルクラスのスポーツモデルが登場した。欧州ではす[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
最新の投稿記事(全体)
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
洗うことが楽しくなる魔法のアイテム 2024年夏にサイン・ハウスより発売された「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」。800gという業界最軽量・最小クラス(※サイン・ハウス調べ)で3段階の圧力、5つの[…]
2024年は鈴鹿8耐3位そしてEWCで二度目の王座に ポップが切り拓き、不二雄が繋いできたヨシムラのレース活動はいま、主戦場をFIM世界耐久選手権(EWC)へと移し、陽平がヨシムラSERT Motul[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェーン注油などの[…]
トラコン装備で330ccの『eSP+』エンジンを搭載、スマホ連携5インチTFTメーターを新採用 シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気と[…]
- 1
- 2