
ピーシーアイは、英国マットモーターサイクルズのニューモデル「マッシュマン250(Mushman250)」「GT-SR 250」の2車を新規導入すると発表した。このほか従来から人気の3機種にはニューカラーを設定し、2023年秋以降に導入予定のGT-SR 250を除き、4機種を4月20日に発売した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:マットモーターサイクルズ
250ccクラスのラインナップをアップデート
英国マットモーターサイクルズを取り扱うピーシーアイは、ニューモデル×2機種を国内新規導入するほか、既存3機種についてもニューカラーを追加して発売すると発表した。
ニューモデルのひとつである「マッシュマン250(Mushman250)」は、“往年のスターが乗りこなしていたバイクがモチーフ”としており、映画・大脱走でスティーブ・マックイーンが走らせたトライアンフをイメージしているのは間違いなさそう。これを気軽に乗れる軽二輪=250ccクラスで実現していることに価値がある。
英国のビンテージバイクでは定番の燃料タンク上のラゲッジキャリア、オフロードタイプのフロントフェンダーとエンジンガード、そしてレトロな外観にマッチするデザインのLEDヘッドライトを組み合わせ、ワイルドかつレトロな外観とした。発売日は2023年4月20日だ。
もうひとつのニューモデル「GT-SR 250」は、これまでのマットモーターサイクルズの定番モデルにいくつかのアップグレードを施し、ロードバイクにダーティなイメージを持たせたもの。サテンブラックとシルバーの2トーンカラーの燃料タンク、ワイドなロードタイヤ、そしてLEDヘッドライトが組み合わされ、Muttのラインナップで最もパワフルな外観を持つモデルに仕上がっている。こちらは2023年秋以降の導入予定。
既存モデルの「サバス250(SABBATH 250)」は新たにクールな印象のチタニウムグレーの燃料タンクを組み合わせたモデルと導入。Muttのラインナップ中で唯一17インチのキャストホイールを備えた「FSR 250」は、ダーク系の多いMuttのイメージからはやや意外なグロスグレー(艶のある灰色)を採用する。
さらに、大きな燃料タンク、使うほどに馴染むダイヤモンドステッチ仕上げのブラウンのシート、そしてブラシ仕上げのアルミニウム製パーツが特徴の「マスティフ250(MASTIFF 250)」については、ミリタリールックには定番のマット・グリーンを導入する。既存モデルの3機種は、マッシュマン250と同様に2023年4月20日発売だ。
なお、125ccクラス/250ccクラスともに、2023年4月14日に価格改定されている。
MUTT MOTORCYCLES MUSHMAN 250[2023 model]
MUSHMAN 250[2023 model]Matt Green
MUTT MOTORCYCLES GT-SR 250[2023 model]
GT-SR 250[2023 model]Matt Black/Silver
Specifications
車名 | MUSHMAN 250 | GT-SR 250 |
全長×全幅×全高 | 2060×810×1150mm | 2060×810×1090mm |
軸距 | 未発表 | |
シート高 | 810mm | 790mm |
乾燥重量 | 130kg | ← |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ← |
総排気量 | 249cc | ← |
最高出力 | 17.2ps/──rpm | ← |
最大トルク | 1.83kg-m/──rpm | ← |
変速機 | 5段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 14L | ← |
ホイールサイズ前後 | 18インチ | ← |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク | ← |
価格 | 74万9100円 | 76万6700円 |
発売日 | 2023年4月20日 | 2023年秋以降 |
既存3機種のニューカラー
SABBATH 250[2023 model]Titanium Grey ●70万6200円 ●2023年4月20日発売
FSR 250[2023 model]Cool Gloss Grey ●73万9200円 ●2023年4月20日発売
MASTIFF 250[2023 model]Matt Green ●74万4700円 ●2023年4月20日発売
2023年4月14日発表の価格改定
モデル名/カラー/価格
FSR 125 | Matt Black | 57万3100円 |
MONGREL 125 | Matt Black | 57万8600円 |
HILTS 125 | Gloss Grey, Matt Green | 57万8600円 |
SABBATH 125 | Matt Black | 57万8600円 |
AKITA 125 | Matt Black, Silver | 59万9500円 |
RAZORBACK 125 | Matt Silver, Gloss Red, Silver | 64万2400円 |
MONGREL 250 | Matt Black | 69万4100円 |
SABBATH 250 | Matt Black | 70万6200円 |
HILTS 250 | Gloss Grey, Matt Green | 71万9400円 |
FSR 250 | Matt Black | 73万9200円 |
MASTIFF 250 | Matt Black/Silver | 74万4700円 |
AKITA 250 | All Black, Silver | 75万4600円 |
RAZORBACK 250 | Matt Black, Gloss Red, Silver | 78万6500円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
日本仕様の正式導入も期待したい軽二輪スポーツヘリテイジ! ヤマハモーターインドネシアは、MT-15とベースを共有するスポーツヘリテイジモデル「XSR155」の2023年モデルを発表した。ニューカラー×[…]
[〇] とにかくよく回るエンジンは150cc並みの力強さ 記憶が正しければ、125ccの2気筒車に試乗するのはホンダ バラデロ125以来だ。このパイルダー125が搭載するのは水冷並列2気筒で、最高出力[…]
ベネリ インペリアーレ400 概要 [◯] 微振動皆無の穏やかさ、旧車然とした操安性だ ホンダのGB350/Sやロイヤルエンフィールドのクラシック350らが直接のライバルとなる、ベネリのイン[…]
インド・ヒマラヤを走破するために設計されたデュアルパーパスモデル 2022年にロイヤルエンフィールドが主催するツーリング「Moto Himalaya(モト・ヒマラヤ)」に参加し、インド現地で何人かの外[…]
小川勤(おがわ・つとむ)/1974年生まれ。1996年にえい出版社に入社。2013年に同社発刊の2輪専門誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。以後、2[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
3色すべてホイールカラーも異なる カワサキは欧州でZ650RSのニューカラーを発表。カラーバリエーションの全てが新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリックブルー[…]
2025モデルの新車「GB350C」のイメージが… ネオレトロスタイルの単気筒ロードスポーツ・GB350をベースとして2024年にリリースされた「GB350C」は、前後にディープフェンダーを採用したク[…]
インドにも影響を与えたヒッピー文化をオマージュ ロイヤルエンフィールドジャパンが「ゴアンクラシック350」を正式発表。4つのカラーバリエーションをラインナップし、価格は74万9100円から。2025年[…]
“クラシック”シリーズ初の2気筒モデル ミドルクラスでグローバルな存在感を増しているロイヤルエンフィールドは、空冷350cc単気筒シリーズと空冷650cc 2気筒シリーズを多数展開。これに水冷450c[…]
人気記事ランキング(全体)
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
個性を求めて生まれた新しいスタイルとメカニズム ライバル他社に対して欧米市場での競争力強化を迫られていた1970年代後期のホンダは、CB400フォアよりも低コストで低価格にできる2気筒モデルに舵をとり[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
最新の投稿記事(全体)
一線から退くことすらファンが許さなかった「革新モデル」 世界最速を目指したZ1発売から10年余り、ついにカワサキは水冷4気筒エンジンを搭載するGPz900Rを1984年に発売。北米モデルはNinja([…]
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド イタリアンブランドとしての誇りを胸に、資本も製造もすべてイタリアで行うファンティックは、コストダウンのために安易なアジア生産に走らず、職人の手で丁[…]
厳格な基準をクリアした車両のみが“認定中古車”を名乗れる 国内外のほとんどの2輪/4輪メーカーが設けているのが“認定中古車制度”だ。これは自社のブランド価値を保ち、中古車市場においても顧客に安心して車[…]
なぜハイエンドの性能が「半額水準」なのか ASMAX F1 Proは、次世代バイク用インカムブランド「ASMAX」のフラッグシップモデルで、2025年9月上旬から販売開始される。F1 Proがライダー[…]
バイクとの親和性はスマホを圧倒的に上回る AKEEYOが販売する「AIO-6LTE」は、太陽光の下でもはっきり見える視認性の高い大型6インチのIpsモニター、Wi-FiとBluetoothによるスマホ[…]
- 1
- 2