
ライダーが増え、バイクが売れているいま、その背後にある不安や不満を払しょくするために各界のトップはどう考えているのか。本記事では、ゼロエミッション東京戦略に基づき’30年(バイクは’35年)に新車販売車両を100%非ガソリン車にするという目標を掲げる東京都の小池都知事に、その目標への考え、決意などを語っていただいた。
●取材/文:ヤングマシン編集部(Nom) ●写真:編集部/Gachaco/ZEV-Tokyo Festival
【小池百合子東京都知事】’52年、兵庫県芦屋市に生まれる。TV東京の「ワールドビジネスサテライト」のキャスターを務めたのち、’92年に日本新党から参院選に出馬し初当選。翌年の衆議院選も当選。自民党に移籍後、’03年に環境大臣に就任。’07年、防衛大臣に就任。’16年に都知事選に初挑戦で当選し、現在、2期目を務めている。
“ゼロエミッション東京”実現に向け、非ガソリン化を推進
多くのライダーが知っての通り、東京都は’50年の世界のCO2排出量実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指し、’30年までに温室効果ガスの排出量を50%削減するという「カーボンハーフ」を進めている。
そのなかで、我々ライダーにとって気になるのが、’35年にバイクの新車販売を100%非ガソリン化するという目標だ。
もちろん、カーボンニュートラル(以下CN)への取組みは将来の地球環境のために絶対に必要なことであるけれど、バイクの新車販売を100%非ガソリン車にするというのはかなり大きな話。小池都知事の考え、決意をお聞きしてみよう。
「都は、’50年に『ゼロエミッション東京』の実現を掲げております。東京において、CO2の約2割は運輸部門からによるものです。そこで、’50年に向けて、’30年に新車販売される乗用車を非ガソリン化し、バイクは’35年までに非ガソリン化の実現を目指しています。
そのためにも、都も率先してZEV(ゼロエミッションビークル=CO2)を排出しない乗り物)導入しようと、都所有の乗用車に関しては’24年度まで、二輪車は’29年度までに100%非ガソリン車にすることを目指し、先例を作っていきます。
都が所有する車やバイクは数がとても多く、ひいては購入する台数も多くなります。これは車両メーカーのZEV開発を一層促進する力になります。具体的には、警視庁や消防庁が所有する車、バイクなどです」
’50年の世界のCO2排出実質ゼロに貢献していくという「ゼロエミッション東京戦略」を達成するために、’30年までに排出する温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」を表明している東京都は、さまざまな分野でのCO2排出削減を目標に掲げている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
B+COM専用キャリングケースをプレゼント! 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM SB6XR/ONE」を全国の2輪用品店で購入された方にかぎり、持ち運びに便利なサイン・ハウスの[…]
シュアラスター製品で洗車しよう! 春の祭りと言えば…ヤマ◯キ春のパン祭りが有名ですが、 シュアラスターも祭りを開催しております。 その名も「春の洗車まつり」! キャンペーン概 応募期間:2025年3月[…]
アプリで『もてぎ2&4レース』決勝を予想してプレゼントをGETしよう! モーターサイクルロードレースの国内最高峰、全日本ロードレース選手権 Rd.1『もてぎ2&4レース』が、4月19日[…]
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
従来の理念をさらに深化させた「Emotional Black Solid」 今回注目したのは、新たなステップワゴン スパーダ専用に用意された、これまた新たなアクセサリー群です。その開発コンセプトは、従[…]
人気記事ランキング(全体)
36年の“時間”を感じる仕上がり カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには転[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
従来の理念をさらに深化させた「Emotional Black Solid」 今回注目したのは、新たなステップワゴン スパーダ専用に用意された、これまた新たなアクセサリー群です。その開発コンセプトは、従[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。 FXに遅れること約1年、1980年6月に発売され[…]
最新の投稿記事(全体)
カワサキZ400FX:DOHC4発のスモールマークII ヨンフォア(ホンダCB400フォア)なき後、400ccクラスに4気筒モデルは不在だった。しかしそれは決して不要だったわけではなく、ユーザーは絶え[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
ハイセンスなバイクライフへと誘う充実の品揃え 56designが、ついに関東圏以外にショールームをオープン! 千葉県の本店、渋谷のアンテナショップに次ぐ3店舗目として「56design NARA」が4[…]
※Z900RSの最新相場情報は記事末に掲載しています。 2018モデル:「Z900RS」デビュー! Z1/Z2へのオマージュ&“火の玉”の衝撃 2017年の東京モーターショーで鮮烈なデビューを飾ったカ[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]