ステップスルーデザインを採用するタイホンダのスクーター「クリック150i」がモデルチェンジして“160”へ。最新のプレス成型フレームに、PCX160と共通のエンジンを搭載。さっそく試乗してみたぞ。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:シルバーバック
タイホンダ クリック 160ABS
[◯] 軽量ボディのおかげでPCXより力強い印象
まずはエンジンから。基本的にはPCX160と共通のeSP+ではあるが、車重の軽さもあってか加速が力強く、スロットルレスポンスもいいように感じられる。流れの速いバイパスでも4輪をリードできるだけのパワーがあり、さらに高速道路の100km/h巡航にも対応。動力性能については特に不足なしだ。
続いてハンドリング。2018年に登場した前作もフレームの剛性不足は感じなかったが、新型は最新のフレーム技術=eSAFを採用することによってさらにヘッドパイプ付近がしっかりしたようで、強めのブレーキングや高速コーナーでの安定性が向上。そして、感心したのは旋回力の高さで、これはPCX160よりも軸距が38mm短いことが効いているようだ。付け加えると、深く寝かせた際の接地感の高さは、前後とも太くなったタイヤのおかげだろう。
ブレーキは、リヤがディスク化されたことで、さらにコントローラブルに。スマートキーやアイドルストップも引き続き採用しており、バランスのいい軽二輪スクーターだ。
[△] トランクが狭いのとタンク容量が少なめ
シート下のトランクは幅が狭いため、種類によってはジェットタイプヘルメットすら入らない。燃料タンク容量はPCX160の8.1Lに対して5.5Lと少なめなので、通勤などで毎日乗る人にとってはこれがネックになりそう。
[こんな人におすすめ] ステップスルーデザインによるメリットは大だ
PCX160のラグジュアリーな要素を削ぐ一方で、軽量コンパクトなボディによってファンな養分を盛り込んだのがクリック160iと言えるだろう。ステップスルーは乗降車がしやすく、さらにコンビニフックが使えるのも嬉しい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スクーター)
平面を活かしたスタイリッシュなデザイン 4WD車のカスタムパーツ販売で知られる88ハウスは近年、電動キックボード「エリートマックス」シリーズに力を入れている。その新たな展開として登場したのが、原付区分[…]
日本から50ccが消える日 骨肉のライバルも今は兄弟機種 とはいえ、110〜125cc車は2人乗りを前提とした機種がほとんどのため、必然的に日本の50cc車より車体が大きく、シートも高い傾向にある。小[…]
半年前にモデルチェンジし、早くも新色を投入! ヤマハは、2017年に誕生し2023年にモデルチェンジした軽二輪スクーター「XMAX」に新色×4を投入し、2024年モデルとして5月9日に発売する。車体色[…]
ニューカラーはマットライトグリーン ヤマハは、リーニングマルチホイール(LMW)を採用する軽二輪クラスの3輪スクーター「トリシティ155 ABS」および原付二種クラスの「トリシティ125」にニューカラ[…]
TMAX560にマットブラック、TMAX560テックマックスにはマットダークレディッシュグレー登場 ヤマハは、「TMAX560」および「TMAX560 Tech MAX(テックマックス)」の2024年[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
気筒あたり8バルブ、2本のコンロッドを備え、シート下2本出しマフラーはタンブリーニも参考にしたという…… ホンダのドリームバイクといって思い浮かべるのはどの機種だろうか。2015年のRC213V-Sも[…]
世界不況からの停滞期を打破し、新たな“世界一”への挑戦が始まった 2008年からの世界同時不況のダメージは大きく、さらに東日本大震災が追い打ちをかけたことにより、国産車のニューモデル開発は一時停滞を余[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
究極性能先鋭型から、お手ごろパッケージのグローバル車が時代の寵児に オーバー300km/h時代は外的要因もあって唐突に幕切れ、それでも高性能追求のやまなかったスーパースポーツだったが、スーパーバイク世[…]
2025年春まで企画展「ガレージコレクション」が目白押し ホンダの創立50周年を記念して、1998年3月にモビリティリゾートもてぎ(当時はツインリンクもてぎ)内に設立されたホンダコレクションホールが、[…]
人気記事ランキング(全体)
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
どうも、アイキョウです。今日はワークマンの防水シューズハイバウンスレインをご紹介します。 ワークマンシューズ限定で販売されているトレックシューズアジムが注目されていますが、全国で40店舗ぐらいしか取り[…]
※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第1位の記事です(初公開日:2024年3月16日)。 この2本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の[…]
並列2気筒のハーレーが登場した意味とは? 普通二輪免許で乗れるハーレーとして昨年末に登場し、話題となったX350。現代ではわりと珍しい360度クランクの並列2気筒エンジンを搭載し、往年のフラットトラッ[…]
シックなツートーンと、どこかクラシカルなグラフィックモデル スズキは、並列2気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「GSX250R」マイナーチェンジし、2024年モデルとして4月17日発売すると発表[…]
最新の投稿記事(全体)
オートバイって何語? バイクは二輪車全般を指す? 日本で自動二輪を指す言葉として使われるのは、「オートバイ」「バイク」「モーターサイクル」といったものがあり、少し堅い言い方なら「二輪車」もあるだろうか[…]
気筒あたり8バルブ、2本のコンロッドを備え、シート下2本出しマフラーはタンブリーニも参考にしたという…… ホンダのドリームバイクといって思い浮かべるのはどの機種だろうか。2015年のRC213V-Sも[…]
見晴らしがいい! オンロードバイクとアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーなどの大きな違いのひとつは、走破性をよくするために車高が高くなっていること(最低地上高も同時に高まる)だろう。加えて、ステ[…]
業界大手のバイク王だから実現! 進学に就職あるいは転勤など、春のこの時期は新しい生活が始まる人も多いだろう。同時にバイクライフも一新させることが多いタイミングだ。 そんなライダーを応援するためにバイク[…]
MT-09ベースのネオレトロ! ブランニューモデルXSR900 GPの登場と同時に、ネイキッド仕様のXSR900にも最新カラーが登場した! こちらは白×赤に金の足まわりを備えたシルキーホワイトと、全身[…]