
ステップスルーデザインを採用するタイホンダのスクーター「クリック150i」がモデルチェンジして“160”へ。最新のプレス成型フレームに、PCX160と共通のエンジンを搭載。さっそく試乗してみたぞ。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:シルバーバック
タイホンダ クリック 160ABS
【タイホンダ クリック160 ABS】■全長1929 全高1088 軸距1277 シート高778(各mm) 車重118kg ■水冷4スト単気筒OHC 156.93cc 無段変速式 燃料タンク容量5.5L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤF=100/80-14 R=120/70-14 ●色:白 黒 ●価格:40万4800円 [写真タップで拡大]
【ライディングポジション】PCX160よりもシート高は38mm高いが足着き性は良好。ステップスルーデザインなので乗降車が楽だ。コンパクトだが窮屈感はなし。[身長175cm/体重68kg] [写真タップで拡大]
[◯] 軽量ボディのおかげでPCXより力強い印象
まずはエンジンから。基本的にはPCX160と共通のeSP+ではあるが、車重の軽さもあってか加速が力強く、スロットルレスポンスもいいように感じられる。流れの速いバイパスでも4輪をリードできるだけのパワーがあり、さらに高速道路の100km/h巡航にも対応。動力性能については特に不足なしだ。
続いてハンドリング。2018年に登場した前作もフレームの剛性不足は感じなかったが、新型は最新のフレーム技術=eSAFを採用することによってさらにヘッドパイプ付近がしっかりしたようで、強めのブレーキングや高速コーナーでの安定性が向上。そして、感心したのは旋回力の高さで、これはPCX160よりも軸距が38mm短いことが効いているようだ。付け加えると、深く寝かせた際の接地感の高さは、前後とも太くなったタイヤのおかげだろう。
ブレーキは、リヤがディスク化されたことで、さらにコントローラブルに。スマートキーやアイドルストップも引き続き採用しており、バランスのいい軽二輪スクーターだ。
[△] トランクが狭いのとタンク容量が少なめ
シート下のトランクは幅が狭いため、種類によってはジェットタイプヘルメットすら入らない。燃料タンク容量はPCX160の8.1Lに対して5.5Lと少なめなので、通勤などで毎日乗る人にとってはこれがネックになりそう。
[こんな人におすすめ] ステップスルーデザインによるメリットは大だ
PCX160のラグジュアリーな要素を削ぐ一方で、軽量コンパクトなボディによってファンな養分を盛り込んだのがクリック160iと言えるだろう。ステップスルーは乗降車がしやすく、さらにコンビニフックが使えるのも嬉しい。
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