ヤマハがアジアで販売しているネオクラシックモデル「XSR155」にニューカラーが登場した。欧州では兄弟車のXSR125が発売されており、いずれも可変バルブ機構VVAを採用した水冷単気筒をデルタボックスタイプのスチールフレームに搭載したものだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
日本仕様の正式導入も期待したい軽二輪スポーツヘリテイジ!
ヤマハモーターインドネシアは、MT-15とベースを共有するスポーツヘリテイジモデル「XSR155」の2023年モデルを発表した。ニューカラー×4色を投入し、カラーバリエーションを刷新。カフェレーサー/トラッカー/スポーツヘリテイジのアクセサリーも充実している。
先日発表された2022年の日本国内ランキングでは、ヤマハ車としてマジェスティS、YZF-R25/MT-25に次ぐ販売台数で軽二輪クラスの総合14位につけている。日本仕様がラインナップされず、並行輸入のみで販売される機種としては印象的な数字といえよう。
そんなXSR155は、インドネシアだけでなくタイ、フィリピンなどでもラインナップされる人気機種だ。欧州では兄弟車のXSR125が発売されており、こちらは日本への導入もあるのではとの情報も。
ネオクラシック……というか『スタンダードな、バイクらしいバイク』は世代を超えて支持を集め、大排気量クラスではZ900RSやXSR900/700などが人気。ビッグバイククラスにおけるZ900RS/Z650RSやXSR900/700らは、いずれもスポーツネイキッドをベースに着せ替え方式でクラシックな外観を手にしている。
この手法を用いた、気軽に乗れる軽二輪や原付二種クラスのニューモデルを心待ちにしているライダーは少なくないはずだ。
YAMAHA XSR155[2023 Indonesia model]
インドネシア仕様「XSR155」のニューカラーは赤、黒、銀、青の4色で、すべてのカラーバリエーションが新規色に入れ替わった。
エンジンはVVAと呼ばれる可変バルブタイミング機構を実装した最新の水冷4ストローク単気筒。フレームはスチール製のツインスパータイプだがXSR155のネオレトロスタイルに違和感なくフィットしており、アナログを象徴する「円」をテーマにデザインされたボディワークによって、見事にXSRシリーズとして成立している。
ヘッドライトとテールランプはLEDを採用し、フルLCDスクリーンのデジタルメータを装備。いずれも「円」を基調としたデザインが施されている。フロントには倒立フォークを採用し、リヤサスペンションはモノショック方式。前後に延長されたダブルシートや存在感のあるテールまわりとの組み合わせは、いわゆる1本サスでもクラシカルなスタイリングを違和感なく表現できることを知らしめている。
車名 | XSR155 |
認定型式/原動機打刻型式 | ── |
全長×全幅×全高 | 2007×804×1080mm |
軸距 | 1330mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 810mm |
キャスター/トレール | ── |
装備重量 | 134kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単2気筒SOHC4バルブ(VVA搭載) |
総排気量 | 155cc |
内径×行程 | 58.0×58.7mm |
圧縮比 | 11.6:1 |
最高出力 | 19.31ps/10000rpm |
最大トルク | 1.5kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 10.4L |
WMTCモード燃費 | ── |
タイヤサイズ前 | 110/70-17 |
タイヤサイズ後 | 140/70-17 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格(インドネシア現地) | 3763万5000ルピア(日本円換算約32万円) |
発売日 | ── |
XSR155のディテール各種
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ホンダ原二勢力をヤマハがネオレトロで切り崩すか!? 維持費が安くて、そこそこ走り、手軽で便利と、とどまることを知らない人気の原付二種クラス。国内メーカー勢ではカブシリーズやグロム&モンキーなどホンダが[…]
タイで生産・販売されているヤマハXSR155がバイク館SOXを通じて日本上陸。兄貴分の900や700のネオレトロ感を忠実に再現したスモールXSRは、ルックスだけでなく走りまでもシリーズのDNAを継承し[…]
原付二種クラスの待望のスポーツヘリテージ ホンダ「GB350」の大ヒットからもわかるように、現在の日本ではネオクラシックモデルが大人気。大排気量クラスではカワサキの「Z900RS」や「W800」、そし[…]
XSR155/XSR125に続くバリエーションモデル、日本への展開も熱望します! ホンダ「GB350」の大ヒットからもわかるように、現在の日本ではネオクラシックモデルが大人気。大排気量クラスではカワサ[…]
前年比90.1%と6年ぶり減少だが3年連続7万台以上をキープ 二輪車新聞は、元旦号で2022年の二輪車総需要を総括。これは毎年発表されるデータで、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はな[…]
最新の記事
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 【2024年12月版】シート高780mm以下の400ccバイク10選! 地面に足が着くのはやっぱり安心
- 「これを待ってた」ホンダ新型CB400フルカウル「CBR400RR/CBR400R FOUR」スクープまとめ「かっけー!」
- 1
- 2