XL750トランザルプも同じエンジンを搭載か

ホンダ新生ホーネットのエンジンは755cc並列2気筒!! 92ps/9500rpm、270度クランク、ユニカムが判明!

ホンダは欧州で、今秋のEICMAで発表予定と思われる新型ホーネットのエンジンを先行公開した。総排気量755ccの並列2気筒で、ヘッドはSOHCユニカムというアフリカツインゆずりのメカニズムを備える。最高出力は67.5kW/9500rpm、つまり約92馬力だ。

ホーネットはストリートファイターの代名詞、だから高回転パワーは外せない!

ホンダが欧州で新型ホーネットのエンジンを先行公開した! ホーネットとは、ホンダが以前に販売していた4気筒ネイキッドで、軽量スリムかつスポーティなコンセプトは、現在でいうストリートファイターの先駆けになったと言っていいだろう。

先行公開された並列2気筒エンジン。

ホンダとしても、ホーネットのビッグネームは同社にとってストリートファイターの代名詞と考えており、これにふさわしいエンジンを開発するのが命題となったようだ。となれば、当然ながら高回転パワーはゆずれない。だが、現代のエンジンらしく中低速のトルクで楽しめなくては。

そんな命題に答えたエンジンが、このたび公開された全面新設計の並列2気筒エンジンだ。

排気量は755ccで、270度位相クランクからは90度Vツインと同じ点火パルスを得ることができる。ヘッドはDOHCではなく、アフリカツインと同様のユニカムを採用し、気筒あたり4本のバルブを備える。最高出力は91.8ps/9500rpm、最大トルクは7.65kg-m/7250rpmだ。

エンジン形状を見る限り、ある程度はCRF1100Lアフリカツインのスケールダウン版と言えなくもなさそうだが、けっこう気になるところも。まずカムチェーンはアフリカツインと同じく右側にあるようだが、ウォーターホースの取り回しが異なり、右側のケースカバーはどこか見慣れない形をしているような……? バランサーが入っている可能性も高いが、ヤングマシンではホーネットのエンジンがDCTを搭載する可能性もあるのではと踏んでいて、はたしてこれが関係あるものなのか……。

開発テストのプロジェクトリーダーは細川冬樹氏で、最近ではCBR1000RR-R Firebladeの開発も担当していたという方だが、欧州で配布された写真素材には、CBR1000RR-Rとともに初代CBR900RRファイアーブレードの開発者である馬場忠雄さんも写っており、『トータルコントロール』の遺伝子も想像させる。

正式発表は11月8日に開幕するEICMAで間違いないだろう。今後も先行公開される情報があるかもしれない。期待して待ちたい!

右端が細川冬樹氏。CBR1000RR-Rを取り囲む中に、初代CBR900RRファイアーブレード開発者の馬場忠雄さんの姿も。

こちらはすでに公開されていたデザインスケッチだ。

【動画】2022 Hornet Concept – Engine


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