
ホンダは欧州の公式サイトで、2021年秋のミラノショーで発表していた「ホーネット コンセプト」をレギュラーラインナップと同じ扱いのページに掲載開始した。同時期にSNSで『REBIRTH(リバース=生まれ変わり)』を示唆する動画も公開している。間もなく、なんらかの新情報を発信する……のか!?
●文:ヤングマシン編集部
ホーネット600の歴史から新生する“何か”がもうすぐ登場?!
ホンダが欧州の公式サイトで“ホーネット”のコーナーを新設した! 掲載されているのは、2021年秋のEICMA(ミラノショー)で発表されたコンセプトCGが中心だが、これに加えて1998年から始まったホーネット600の歴代モデルを並べ、ミドルクラスのストリートファイターが『REBIRTH(リバース=生まれ変わり)』することを示唆している。

2021年のEICMAで公開されたコンセプトCG。動画では2つのピストンなど並列2気筒であることが明かされていた。今回の公式サイトでは、ハイパフォーマンスかつ柔軟な性格、そしてファンなバイクだった初代ホーネット600が1998年に欧州に持ち込まれ、このクラスのパイオニアになったことが語られている。 [写真タップで拡大]
また、同時期にSNSで『REBIRTH』を前面に押し出した1本の動画を公開し、さらに一週間後にはスズメバチの姿と『REBIRTH OF A LEGEND』の文字が流れる動画も。これはすでにティーザーが始まっている段階で、動画公開の頻度から察するに、秋まで引っ張り続ける可能性は低いと見た。となれば、早ければ初夏頃までには新生ホーネットの概要が見えてくるのではないか……。そんな期待をせずにはいられない!
これらの動画(記事末参照)の中で流れるエンジンサウンドは、昨年11月の段階で公開された動画と全く同じもの。コンセプトCGの姿からは並列2気筒であることがほぼ確定しているが、90度Vツインのようなパルス感があることから、270度近辺の位相角が与えられているはずだ。また、異様な早さのシフトアップからはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)か、それに類するオートマチック機構の採用がうかがえる。まさかシームレスミッション!? と淡い期待を抱いてみるのも、今の段階なら許されよう。
とはいうものの、DCTを採用する可能性はかなり高そうだ。ホンダ欧州の公式サイト及びYouTubeチャンネルでは「Honda DCT – Think Again」と題したページを2022年4月8日に公開。その内容は2010年の登場から14万ユニット以上を生産(2020年8月時点)してきたDCTのスポーツへの適応を強調し、さらなる発展を示唆しているからだ。これを新生ホーネットのティーザーと同時展開される一連のキャンペーンと捉えるのは、それほど不自然なことでもないはず。
公式サイト内の“ホーネット”コーナーでは、スズメバチのグラマラスなボディをモチーフにした、1996年の初代ホーネット(250)のイメージイラストも掲載されている。この鮮烈なオリジナルデザインをもう一度、現代の解釈で再生させる。そんなホンダの意気込みがビシビシと伝わってくるぞ!
ホーネット600(欧州仕様)ダイジェスト
ホーネットのグラマラスなデザイン性
【動画】Honda DCT – Think Again
こちらは2010年に発売されたホンダ独自のDCT技術をアピールするYouTube動画で、2022年4月8日に公開されたもの。2つのクラッチユニットを制御することで、クラッチ&シフト操作不要のライディングを可能にする先進のシステムだ。このタイミングでの展開、新生ホーネットと関係あるんじゃないの~?! ちなみに動画内には昨年引退したフジガス(藤波貴久さん)も登場しているぞ!
※本記事は”ヤングマシン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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