
ハンターカブで高速を走る! そんな夢物語が現実に!? 高速道路上の区分が「軽自動車」となるサイドカーなら、そんな行為も可能なのだ! オートスタッフ末広から、7月1日に販売が開始されたCT125ハンターカブのサイドカー「Uedi(ウェディ)」に緊急試乗だっ! 前回に続いて、本記事ではそのディテールを解説する。
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:オートスタッフ末広
CT125ハンターカブ+ウエディ ディテール解説
【CT125 HunterCub+Uedi】■全長1960 全幅1290 ■空冷4スト単気筒 124cc 8.8ps/7000rpm 1.1kg-m/4500rpm ■乗車定員3人(2人推奨) ●価格:コンプリート車=103万1800円(カラーリング込み)/サイドカーキット=52万8000円(諸費用/取り付け工賃別)●発売日:’22年7月1日/納期は注文から2週間程度(ベース車両の納期や新型コロナウイルスによる状況で変動)
車体はベースがハンターカブということもあって意外にコンパクト。車名の「Uedi」は“一緒に楽しく出かけよう”というイタリア語の文章の頭文字に由来する。
サイドカーの大きな利点に“足で支えなくても倒れない”ということがある。それでいてハンドルやブレーキなどの構造はバイクと同じ。
船体は軽量なFRP製(撮影車両はプロトタイプでアルミ製)。非常にコンパクトだが、パッセンジャーの居住空間は思いのほかしっかり確保されている。塗装前は黒ゲル仕様で、無塗装での使用も可能だとか。
船にもサスペンションを装備して快適性確保。手前のグリップはパッセンジャーが左右へ荷重を掛ける際に入力点となる。非常に重要なパーツだ。
船のタイヤはスーパーカブプロ系の14インチホイール&ドラムブレーキを採用。車輪の前後の取り付け位置でキャラクターが大きく変わる。
船側のフレームがメインフレームで、船体を支えている。ちなみに側車を取り外し、単車だけで走行できればサイドカー(2輪免許)で、それが構造的に無理だとトライク(4輪免許)扱いになるそう。
ハンターカブに接続している銀色のフレーム部分をサブフレームといい、センタースタンド/ステップ/エンジンガード取り付け部などを使って固定。全てボルトオンでバイク側に加工なし!!
車体幅を1300mmに収めるためにコンパクト化されているが、ライダーの操作スペース及び、タンデムステップもしっかり使えるようになっている。
パッセンジャー用のウインドシールドはOP(3万円)、ポジション灯とウインカーはこの位置。ウインカーはハンターカブから移設している。
パッセンジャーシートをヒンジで倒して荷物入れにアクセス。デイパックやヘルメットが楽々収まるくらいの大きなスペースが確保されている。
グリップは船の両側にあり、パッセンジャーの体格に合わせて調整も可能。サイドカーならではの挙動が大きく出るウエディだけに、位置調整が重要。
船後部のウインカーもハンターカブから移設。上部はブレーキ灯になっている。マッドフラップ(OP/3600円)の雰囲気がハンターカブにマッチ。
ボタンで固定するタイプの合皮レザー製のトノカバーもオプションで用意(8500円)。ただ雨天走行や屋外駐輪には必需品になるだろう。
【あと一人OK!!】パワー不足は否めなさそうだが、単車側に2人、船に1人の3人乗車も法律的には可能だ。
ウエディ装着のためのCT側の変更点
リヤショックの上側のボルトに船を接続するためエアスクープの向きを変えているほか、サスペンションの動きを硬くしてサイドカー仕様にするため15mmのスペーサーを噛ませてプリロードをかけている。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
北米レブル300にEクラッチ仕様が登場 ホンダEクラッチが世界戦略進行中だ。欧州で人気のグローバル車・CBR650R/CB650Rを皮切りに、日本では軽二輪クラスのベストセラーであるレブル250に搭載[…]
乗ってみた! APトライク250 やっと乗るチャンスがやってきました。APトライク250を作った、株式会社カーターさんのご協力によるものです。ありがとうございます! 以前は同様にAPトライク125も体[…]
最新Z900/Z500らに共通する3眼LEDヘッドライトやファットバーを採用してデザイン刷新 カワサキは欧州で、2026年モデルとして新型車「Z650 S」を発表。つい最近、スタンダードの「Z650」[…]
世界初公開の2機種はいずれもモーターサイクル カワサキが発表したジャパンモビリティショー2025出展モデルで確定しているのは、日本初公開となる「Z1100 SE」、スーパーチャージドエンジンを搭載した[…]
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
最新の記事
- 【祝! ホンダCB1000F発売決定】コンセプト時点で公開された期待のカスタムモデル2選
- MVアグスタ(MV AGUSTA ) F4【音速の貴公子】アイルトン・セナが愛した限定モデル!「セナ仕様」のプレミア価値
- 78年前の“バタバタ”が甦る?! ホンダが自転車を“電動アシスト化・コネクテッド化”できる「スマチャリキット」のライセンス事業を開始
- 【2024-2025 秋冬新作】アルパインスターズの街乗りカジュアルウェア3選! バイクを降りてもお洒落な防寒アイテム
- カワサキ新型「Z650 S」初登場! 最新3眼ヘッドライト採用、ライディングポジションも最適化【欧州】
- 1
- 2