トライアルGPはトニー・ボウが独走中

ホンダレーシング「Team HRC」のティム・ガイザーがMXGPで 2年ぶり4度目のチャンピオン獲得

2022 FIMモトクロス世界選手権の最高峰クラスMXGP(450ccクラス)において、ワークスチーム「Team HRC」のティム・ガイザー選手(スロベニア 25歳)が、2年ぶり4度目のチャンピオンを獲得した。

●外部リンク:ホンダ

MX2(250ccクラス)で1回、MXGP(450cc)クラスで4回、計5回のタイトル獲得したティム・ガイザー

Team HRCのティム・ガイザー選手は、ホンダのワークスマシン「CRF450RW」を駆って、2022 FIMモトクロス世界選手権の最高峰クラスMXGP(450ccクラス)に参戦中。2月にイギリスで開幕してから、これまでの第15戦スウェーデン大会までの全30レースで13勝を挙げ、2度の3大会連続を含む8大会で総合優勝を獲得していた。

ゼッケン243とティム・ガイザー選手の名前をあしらったチャンピオンロゴも制作。 [写真タップで拡大]

ランキング2位とのポイント差を115に拡大し、チャンピオンに王手をかけた状態で8月14日開催の第16戦フィンランド大会を走り、レース1を6位、レース2を7位でフィニッシュしたことにより、2大会(4レース)を残して今シーズンのチャンピオンを決定した。

ガイザー選手は、2015年にMX2(250ccクラス)の世界チャンピオンを獲得し、翌2016年には最高峰のMXGPにステップアップして、ルーキーイヤーでチャンピオンを獲得した。以来、2019年、2020年とチャンピオンに輝いており、今回(2022年シーズン)で通算5度目のタイトルということになる。マシンはいずれもホンダだ。

モトクロス世界選手権では、2ストロークが主流だった時代にもっとも速いクラスとされた250ccクラス(500ccクラスもあったが最速クラスとはみられていなかった)において、1980年代後半から日本メーカーが最速の座をほしいままにしていた。その後、4ストロークの台頭もあったものの、2000年代までは日本メーカーが強さを見せていた。

2010年にKTMが最高峰クラスのチャンピオンを獲得すると、しばらくはKTM+トニー・カイローリ選手の天下が続いたが、2015年にヤマハのロメイン・フェーブル選手、2016年にホンダのティム・ガイザー選手がチャンピオンを獲得して、その後は戦国時代の様相だ。

一方でホンダは、トライアルGP(アウトドア)およびXトライアル(インドア)でトニー・ボウ選手が2007年から負け知らず。2022年もランキングトップを独走中だ。また、ロードレースのMotoGPではマルク・マルケス選手が2013、2014、2016~2019年に最高峰クラスのチャンピオンを獲得。これらの結果、ホンダは2016年と2019年に、ロードレース/モトクロス/トライアルの三冠を獲得している。

MotoGPではマルケス選手の怪我から2020年以降、苦戦が続いているが、モトクロスとトライアルでは“強いホンダ”が健在。トライアルGPは8月28日のフランス大会、9月17・18日のイタリア大会を残すのみだ(Xトライアルは10月に再開)。吉報を待ちたい。

5度目のチャンピオン獲得を表現するハンドサイン! [写真タップで拡大]

Team HRC ティム・ガイザー選手のコメント

「ベストな走りではありませんでしたが、チャンピオン獲得という今日の目標を達成できました。(MX2クラス、MXGPクラスあわせ)世界タイトルを5回も獲得できたことが信じられず、まだ実感できていません。レース会場、そして日本からサポートしてくれたTeam HRCのみんなに感謝しています。恋人や世界中のファンにも感謝を送りたいです。たくさんのファンが会場で応援してくれてうれしかったですし、感謝してもしきれません。今日は特別な日になりました。5回目の世界タイトルを獲得できてうれしいです」

本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長 兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治氏のコメント

「ティム・ガイザー選手チャンピン獲得おめでとう。今シーズンは大きなけがもなく、3大会連続で完全優勝(1大会で開催される2レースともに優勝)する圧倒的な強さと、確実に上位でポイントを積み上げる安定感を見せ、見事にタイトルを奪還してくれました。昨年の悔しさをバネに、ライダーとしてさらに成長した彼を誇りに思っています。最後になりましたが、彼のチャンピオン獲得に携わったチームスタッフ、そしてレース活動を支えてくださった多くのスポンサー様と、モトクロスファンの皆様に心から感謝いたします」

ティム・ガイザー選手のプロフィール

生年月日:1996年9月8日(25歳)
出身地:スロベニア
主な戦績:
2009年   85cc ヨーロッパ選手権チャンピオン
2012年   125cc ヨーロッパ選手権チャンピオン
             125cc ジュニア世界選手権チャンピオン
             世界選手権 MX2デビュー
2013年   世界選手権 MX2ランキング20位
2014年   世界選手権 MX2ランキング5位
2015年   世界選手権 MX2チャンピオン
2016年   世界選手権 MXGPチャンピオン
2017年   世界選手権 MXGP 5位
2018年   世界選手権 MXGP 4位
2019年   世界選手権 MXGPチャンピオン
2020年   世界選手権 MXGPチャンピオン
2021年   世界選手権 MXGP 3位
2022年   世界選手権 MXGPチャンピオン

Honda CRF450RWの概要

エンジン形式:水冷・4ストローク・OHC・449.7cm3単気筒
フレーム形式:アルミ製ツインチューブ
タイヤ:前:21インチ 後:19インチ


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