元気のいいデザインとリーズナブルな価格で着実にファンを増やしているタイのメーカー、GPXの試乗会に編集部員が参加してきた。空冷ツインのレジェンド250、横型エンジンのPOPz110、そして単気筒スポーツGR200Rらのアナログな乗り味を丸一日楽しみ尽くした。本記事ではPOPz110を取り上げる。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:GPX ●外部リンク:GPX
GPX POPz110 概要
絶妙なユルさと“カブみ”を併せ持ち、価格も魅力
従来型は125ccだったが、’22年モデルで110が導入されたポップス。ボディの形状は踏襲しつつ110ではよりレトロポップなカラーになった。
横型シリンダーの空冷エンジンは国産車でいうスーパーカブと同様の構成で、乗り味もけっこう似ている…のだが、新型スーパーカブ110が柔らかくスムーズなフィーリングなのに対し、こちらは元気のいいサウンドとパルス感が特徴的だ。カブ好きがいう「カブみ」成分は強めといってよく、これにしっかりしたブレーキとシャキッとしたキャストホイール、そしてやや柔軟なタイヤという組み合わせが絶妙なユルさを演出している。
4段ロータリー式ミッションのシフトフィーリングは上々で、遠心クラッチの設定も自然。ストレスなく加速でき、シフトダウンも思った以上にスムーズだ。高回転をキープすれば、限られたバンク角の範囲(ステップが接地しやすい)でスポーティな走りを楽しむこともでき、サスペンションや車体にも破綻する気配はなかった。
アジアらしい元気のよさと絶妙なユルさ。他人と違うものが欲しいライダーにはうってつけかも。
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