元気のいいデザインとリーズナブルな価格で着実にファンを増やしているタイのメーカー、GPXの試乗会に編集部員が参加してきた。空冷ツインのレジェンド250、横型エンジンのPOPz110、そして単気筒スポーツGR200Rらのアナログな乗り味を丸一日楽しみ尽くした。本記事ではレジェンド250を取り上げる。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:GPX ●外部リンク:GPX
レジェンド250 ブライトン 概要
扱いやすくて安定感も抜群
本国タイでホンダとヤマハに次ぐシェアを誇る“国産”メーカーのGPXは、優れたデザイン性と手に入れやすい価格で日本でもファンを増やしつつある。輸入元のGPXジャパンは、多彩なラインナップを全国32店舗の販売拠点で展開中だ。今回の試乗会には新型3機種が持ち込まれた。
まずはレトロスタイルに空冷並列2気筒エンジンを搭載するレジェンド250ツイン。’22年モデルとして限定仕様のブライトンと新型のIIIが登場した。以前からあるレジェンド250ツインI&IIの後継で、リファインされたクラッチユニット採用&スポークホイールを装着しているのが特徴だ。
234ccの空冷2気筒はボア×ストローク53×53mmのスクエアで、昔のレブル250とほぼ同じ数値。360度クランクによるフラットなサウンドで伸び感も気持ちいいが、プルルル~とのんびり走ったときのフィーリングが最高だ。低回転でもスムーズに走ることができ、トルク感も排気量を考えれば十分。わずかに反響する空冷フィンの音を聞きながら、少し遠くへ走ってみたいと思わせる(試乗会は桶川スポーツランド)。スロットルの開閉に対して程よく鈍いレスポンスで、常に一定の反応を返してくれるのが心地好い。
車体は安定感があり、素直で扱いやすい。トルク型のエンジンとあいまって、大型バイクの雰囲気を持ったままダウンサイズしたかのよう。ダブルディスク採用の前ブレーキは穏やかなフィーリングながら利きは十分だった。ネオクラの入門にもおすすめだ。
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