バイク人気、レース人気が高まった1970~1980年代、トップライダーのヘルメットは少ない色数でシンプルなデザインゆえに、ファンならずともひと目でわかる認知度の高さがあった。そんな往年の名ライダーのひとりであるウエス・クーリー選手のレプリカ・カラーにペイントされたラパイド・ネオが参考出品されていた。青春時代を思いだす一品だけに、製品化を熱望!
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司) ●写真: ヤングマシン編集部 ●外部リンク:アライヘルメット
30年の時を超えてクーリーレプリカ登場か!?
アライヘルメットのブースでひときわ目を引いたのが、ジャンルを問わず様々なバイクにマッチするベーシックでシンプルなフォルムのラパイド・ネオ(RAPIDE NEO)のコーナーに展示された「クーリー・レッド(COOLEY RED)」と「クーリー・レッド(COOLEY BLUE)」。古くからのバイクファンはご存知、ヨシムラジャパンの創始者であるポップ吉村氏が見い出し、AMAスーパーバイクや鈴鹿時間耐久レースで大活躍した名ライダー、ウエス・クーリー選手のヘルメットグラフィックを見事に再現している。
じつはアライでは1980年代中頃に、ウエス・クーリーレプリカを販売しており、当時も人気を集めた。そこで最新のラパイド・ネオで再販!……と思いきや、現時点ではアライヘルメットの企画担当者の熱意によって生まれた参考出品モデルだ。
近年のレーシングライダーのヘルメットは多彩なカラーで先鋭的なデザインが主流。もちろんアライも最高峰のレーシングモデルRX-7Xには、それらのレプリカモデルも用意するが、1970~1980年代頃のトップライダーの「わかりやすいグラフィック」が心に残るライダーも多いはず。このヘルメットで現行KATANAやGSX-Rに乗ったら、ライダーの属性が一発でわかる。
また、当時を知らない若いライダーにとっても、シンプルな色遣いやグラフィックが新鮮に感じられているようだ。そして、そんなカラーやグラフィックは、ラパイド・ネオの帽体デザインやフォルムと非常に相性が良いように感じる。
今回の展示で反響が大きければ発売の可能性も少なくないとのことなので、往年のクーリー選手のファンも、「クーリーさんは知らないけどカッコいい!」と感じたライダーは、ぜひアライに販売要望の声を届けよう! 惜しまれながら昨年2021年10月に亡くなったウエス・クーリー氏の、追悼モデルとしても意味あるものになると思うから……。
ラパイド・ネオ「クーリー・レッド」参考出品
ラパイド・ネオ「クーリー・ブルー」参考出品
洒落た海外モデルも展示
アストロGXもド派手仕様を参考出品!
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
NEWデザイナーシリーズの大胆なグラフィックモデルがラパイド・ネオに登場 アライ独自の『かわす性能』を体現した『R75』のシンプルな曲面の帽体に、それをさらに引き出すための世界初のシールドシステム『V[…]
埼玉県小鹿野町で“ライダーが集うスポット”として親しまれた旧「バイクの森おがの」が、以前の施設を復活させるとともに小鹿野町のバックアップも得て新生。「小鹿野バイクの森」施設として2021年3月末よりオ[…]
ネオクラシックスタイル潮流はヘルメットにも来ている。アライのラパイドNEOはまさしくその中心的なモデルのひとつで、今までにも往年のAMAスーパーバイクをイメージした「HA」や、ビンテージモトクロスまた[…]
アライヘルメットは、同社のクラシックスタイルのフルフェイス『RAPIDE-NEO』に、1980年代のAMAスーパーバイクを彷彿とさせるカラーリングモデルを発表した。価格は5万8320円だ。 Z900R[…]
アライヘルメットから登場するスモールジェット型の「クラシックAIR」は、クラシカルスタイルながらトップレベルの安全評価を得ている「CLASSIC-MOD」に採用されている帽体をベースとした最新モデルだ[…]
最新の記事
- 「2025新型モデルが待ち遠しい!」ニンジャ250/ニンジャ400比較試乗インプレッション
- ダンロップが新型ハイグリップラジアルタイヤ「SPORTMAX Q5S」を2月より発売!
- 「ホイールR6用?」「ウイング付きで空力めちゃイイ!」ヤマハYZF-R9 開発者インタビュー【後編:エンジン/足回り/空力ほか】
- 【2025年1月版】250ccバイク 国内メーカーおすすめ23選! 軽二輪は車検不要だけが魅力じゃない!
- 「これがCB1100Fになったのか」〈幻名車〉空冷直4 DOHCのホンダCB750(900)FOUR
- 1
- 2