
ホンダは本日2022年3月19日開幕の大阪モーターサイクルショーにおいて、ブランニューのカフェレーサー「ホーク11(HAWK 11)」を世界初公開。エンジンはアフリカツイン系の270度クランク並列2気筒を搭載し、ロケットカウル風のハーフフェアリングとセパレートハンドルで新しいスタイリングを提案する。
●写真: 真弓悟史 ●外部リンク: 〈Hondaモーターサイクルショー2022 特設サイト〉
エンジン&車体はNT1100ベースだった!
ホンダは、3月19日から始まった大阪モーターサイクルショーで、カフェレーサースタイルのブランニューモデル「ホーク イレブン(HAWK 11)」を市販予定車として世界初公開した。本誌スクープの通り、現アフリカツインを祖とする270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載し、フレームもアフリカツイン系。しかし、エンジン&フレームをよく見れば、同じアフリカツインの兄弟車で発売されたばかりのNT1100のほうに近いようだ。

中央のアフリカツインから派生した並列2気筒エンジン搭載の兄弟車は、クルーザーのレブル1100、スポーツツアラーのNT1100で3兄弟だった。これに続く第4弾がホーク11というわけ。 [写真タップで拡大]
メインフレームやスイングアーム、ホイールといった車体の主要構成部品はNT1100と共用する模様で、これにセパレートハンドルや専用外装を装着。キャスター角も変更されているようで、ライディングポジションについては全く異なるスポーツスタイルに仕上げられている。サスペンションも、前後150mmストロークのNT1100よりは短めの、ロードスポーツモデルとしてちょうどいい範囲に調整されているようだ。
象徴的なロケットカウルは、なんと樹脂製ではなくFRP製を装着している。なんと試作品ではなくそのまま市販されるというから驚きだ。……ということは、多くの生産台数を見込まない国内専用モデルなのか、もしくはネイキッド仕様も開発していく方向なのか……。
トルクフルなエンジンと、アフリカツイン由来のしなやかな車体により、ワインディングロードを軽快に駆け抜けるキャラクターが想像できる。
このホーク11も、同時公開のダックス125と同じくモーターサイクルショーに先立って行われたオフィシャル撮影会でたっぷりとディテールをとらえてきた。詳細については全て未発表だが、撮影可能だった部分については余さずお伝えしたい。
HONDA HAWK 11[should be 2022 model]

ハーフのロケットカウルに旧CB1000Rと同じと思われる丸眼1灯のヘッドライトを配置し、これにセパレートハンドルとバーエンド風のフレームマウントミラーを装着。専用デザインの燃料タンクとシートでスタイリングを仕上げている。 [写真タップで拡大]

270度クランクの1082cc並列2気筒エンジンを搭載。撮影車両はマニュアルミッションで、クラッチレバーも装備している。DCT版がラインナップされるかは未知数だが、MTのみという噂も。 [写真タップで拡大]

ミラーはハンドルバーよりも下にマウント。日本車としては、特にホンダ車としては異例というか初採用では。2気筒らしくスリムで、サイレンサーの存在感が際立っている。装着タイヤはダンロップ製GPR300だった。 [写真タップで拡大]

メーターは、文字配置やフォントも含めレブル1100とほぼ共通のよう。ライディングモードも3種類+ユーザーモード、各走行モードのパラメータ配分もレブル1100と同じだった。調整できるのはパワーモード、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコンに相当)、エンジンブレーキコントロールだ。 [写真タップで拡大]
アフリカツイン系の1082cc並列2気筒エンジンを搭載。ホンダから公表された数少ない情報によれば、ミッションは6速でスロットルバイワイヤ採用。ライディングモードや先進の電子制御を備えている。NT1100では最高出力102ps/7500rpm、最大トルク10.6kg-m/6250rpmを発揮するが、ホーク11ではどうなる? [写真タップで拡大]
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