
ミドルクラスの絶対人気機種・ホンダCB400SF/SBが生産を終了する!? そんな噂に反対すべく、『ヤングマシン』誌は「多機種展開でCB400を継続させよう!」と得意のCGで3案を提示、読者投票にかけた。その結果、勝手提案の中でもっとも支持を集めたのは、’80年代名車・CBX400Fの復刻案だった。
●文:宮田健一 ●CG制作:白圡学
皆が継続を望んでいるホンダの400cc直4
『ヤングマシン』本誌6月号に掲載した、ホンダCB400スーパーフォア/スーパーボルドール生産終了の噂。ユーロ5に対応するコストとの兼ね合いで、その30年の長きに渡る歴史に終止符を打つことが検討されているという内容だった。実際、’21年度分の受注はすでに3月で終了し、現在はオーダーを受け付けていないという。巷ではプレミア価格での取り引きもちらほら出ているとの情報も…。
日本の宝である400cc直4の灯をこのまま消してしまうわけにはいかない! と、ユーロ5時代を乗り越えるための次期CB400の姿を我々が提案したのが、この『勝手に総選挙』。その結果を報告しよう。
やはりというか大方の予想通り、圧倒的な得票数を受けて1位に輝いたのは、往年の人気車を復刻するCBX案(207票/47%)。ご存じのようにオリジナルのCBX400Fは今や旧車市場で数百万円の値段が付き、その高さから盗難保険は加入お断りというエピソードも有名な超人気車。だが、それ以上に忘れてはならないのは、CBXはかつて途絶えていたホンダの400cc4気筒を復活させた1台として、当時から絶大な支持を集めていたという事実だ。
2位にはスーパースポーツCBR400RR案(122票/28%)、3位には現行型進化案(102票/25%)と続いたが、いずれも揃って目立ったのは「ホンダは日本の宝である400cc直4の灯を消さないでほしい/手放さないでほしい」というライダーの切実な声だった。旧CBXが不死鳥のごとくその後のバイク界の勢力図を塗り替えたように、400cc直4の盛り上がりをもう一度見てみたい。ホンダさん、期待してます!
得票1位〈207票〉CBX400F案:400cc直4復権を令和に再現→ネオクラ化で需要を掘り起こせ!
ユーロ5対応とともにモノサスペンションにして外装を変え、クロスマフラーを装着したCBX400F復刻案が、ほぼ過半数の票を獲得した。日本では絶対に売れるテッパン企画と言えるが、今や海外でもネオクラ人気は絶好調。そちらの需要も望めるかも?
【投票者の声】●100万越えでも絶対買う! ●”欲しい”と思わせる付加価値を付けてCB400を終わらせないでほしい ●CBXは青春時代の思い出 ●CB400SFを所有しているが率直に次乗りたい ●中学生の頃憧れていた ●旧車の値上がりはユーザーが欲しがっている証。Z900RSが良い例 ●CBXのリバイバルを求める声は潜在的にあるはず ●カワサキZ/スズキ刀にホンダCBXと来れば業界は盛り上がるのでは? ●むしろCBXにしない理由が思い浮かばない ※写真はイメージCG [写真タップで拡大]
得票2位〈122票〉CBR400RR案:打倒25Rのアジア戦略スポーツ。フツ免CBRは直4でお願い!
カワサキのZX-25Rが成功を収めたように、発展著しいアジア市場では高価格帯でも勝機あり。そこで250ccの上を行く400cc直4でさらなる需要を掘り起こす。フルカウルのフラッグシップスポーツで速さも人気も頂点を狙う!
【投票者の声】●あのエンジンでスポーツしたい人は多いはず ●400ccで凄いバイクが乗りたい。600は持て余すし250は物足りない ●250ccの次は400cc4気筒SSの復活! ●ホンダが最速の中型なんて楽しそう ●世界戦略車にふさわしい ●アジア選手権でSP400とか熱いと思います ※写真はイメージCG [写真タップで拡大]
得票3位〈102票〉現行進化案:ヨンヒャク界の最強ツアラーに、装備満載の全部入りはどうだ!
街中からロングツーリングまでマルチに使える極上400ツアラーを目指し、スーパーボルドールを発展させてDCTやコーナリングライトまで搭載した現行進化案。リーズナブルな2気筒CBRとともにライバルを挟み撃ちにする案だ。
【投票者の声】●CB1300は重すぎる。軽量快速の快適ツアラーを ●国内ならCB400があれば他のバイクはいらないほど完璧 ●CB400は日本の誇り。まだまだ進化させるべき ●絶対に作り続けてください。ホンダの技術力/開発力を駆使して! ※写真はイメージCG [写真タップで拡大]
CB400は稀代の名機。ぜひ継続を!
400cc直4は、オイルショック後からその後の鈴鹿4耐レプリカ→ネイキッドとバイク界のブームを支えてきた宝と言える存在。なんとしても日本を代表する名車の継続を!
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