教えてネモケン|RIDE HI

【Q&A】最近のフレームはなぜ細くなっているのですか?

’80年代のバイクブームに興味を持ちはじめた世代にとって、スーパースポーツのフレームは太いアルミツインチューブタイプでした。でも最近のスーパースポーツのメインフレームはずいぶん細くなっているように見えます。パワーは上がっているのになぜ?


●文: ライドハイ編集部(根本健) ●写真: スズキ, BMW, ドゥカティ

A.エンジンの小型化やタイヤなどの進化が可能にしました

確かに近年のスーパースポーツは、以前に比べ全体的に見えるフレームの面積が少なくなっています。その理由のひとつは、剛性など要求される強度が、解析技術の進化で必要最小限の形状に設計できているからです。

フレームはもちろん強度を必要としますが、もう一方でコンパクトでありながら軽量であることも求められます。その場合、大きな荷重を受けるステアリングヘッドとスイングアームのピボット近辺の強度を確保して、これを結ぶ構成部分を短く直線的もしくはトライアングル形状など、捩り強度の高いカタチを解析することで必要最小限の大きさにデザインできるワケです。

さらにコーナリングで曲がりやすいよう、前輪と後輪との距離を短くするショートホイールベース化と、加速時に後輪が路面を蹴りやすいようアンチスクワット効果を高速時でも得られるロングスイングアーム化を狙うため、エンジンは前後長を短縮したカタチが求められます。

つまりステアリングヘッドとスイングアームのピボットまでの距離も短縮されますよネ?


※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事