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【Q&A】MotoGPマシン全車に装着されている“ウイング”はどんな効果がある?

MotoGPマシンには全車に“ウイング”が付いています。そして近年は市販車もウイング付きが多数登場しています。あのウイングにはどんな効果があるのでしょうか?


●文: ライドハイ編集部(根本健) ●写真: DUCATI

A.高速域での運動性や安定性を高め、加速時のウィリーを抑制

MotoGPマシンのフロントカウル両側に、最近はウイングが装着されていますネ。元々はドゥカティが積極的に試していたものですが2016年から急速に普及。その後はレギュレーションでも幅や形状、変更できる回数などが決められ、最近は毎年のように形状を変えています。さらにはライダーの好みによっても仕様の異なるセットアップパーツのひとつになっていますよネ。

MotoGPで普及しはじめた2016年頃は、タイヤがブリヂストンからミシュランに変わってフロントの接地感が以前より減った感じになったので、高速域でのダウンフォースを稼ぐため……という見方もありましたが、いまはさらに進化。いろいろなシーンでその効果が認められてきています。

カウルの空力には意外なほど多くの要素が複雑に絡んでいるのです。しかし、翼として先鋭化すると、万一のとき危険性も考えられるため、その後MotoGPではウイングレットが禁止され、規則に抵触しない工夫がいまの形状の空力デバイスに進化してきました。


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