●文: ライドハイ編集部(根本健) ●写真: 折原弘之
排気ガス規制を前提に誕生した新規の空冷エンジンらしく非力さを微塵も感じさせない活発さ
厳しさを増す排気ガス規制、とりわけ今度のEURO5と令和2年排出ガス規制は日本メーカーのスポーツバイクから空冷エンジンを一掃してしまうハードルの高さだ。
ところが海外メーカーは、空冷でもEURO5を次々にクリア、バリエーションモデルも増やすほど規制負けしていない。とはいえ、EURO4からEURO5になると悲惨なほど走らなくなるとの噂から、駆け込みでEURO4モデルを購入した方もいるようだ。果たしてどうなのか、ということでその渦中の1台、ロイヤルエンフィールドINT650のEURO5モデルに試乗した。
結論からいうと、ほぼ違いは感じられない。一般的に排気ガス規制は厳しくなるほど、燃料に対し空気の混合比の多い希薄燃焼になっていく。完全燃焼しやすくなるからだが、それはアイドリングなど一定の条件で稼働しているときのこと。
スポーツバイクのように、コーナリング中に後輪が路面を蹴って旋回力と安定性を高めるトラクション性能には、スロットルを開けたときのレスポンスや、その後に呼びだせるトルクの強さが重要なワケで、この楽しいと思えるかどうかの場面は希薄燃焼になればなるほどスポイルさがちだ。
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