大大大人気のネオクラモデル、カワサキZ900RS。’22では初の上級グレードであるSEがデビューする一方、スタンダード(STD)仕様のZ900RSでも新色の登場がトピック。往年のZ1/Z2に設定されていた通称”青玉虫”カラーを導入し、その人気はまだまだ続きそうだ。ここでは撮り下ろし写真とともに、STDの魅力をおさらいしていこうッ!
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
不滅のスタイルが引き立つ、最終Z1カラー!!
光の当たり方によって、玉虫のごとく輝きを変える……。美しいブルーが、’22モデルZ900RSのSTDに設定された。この車体色は、’18モデルの初代Z900RSから設定されてきたZ1オマージュのカラー。初期Z1の最終型である’75モデルのキャンディトーンスカイブルー、通称”青玉虫”カラーを意識している。Z1は主戦場が北米市場だったこともあり、アメ車を思わせる鮮やかな色味だ。
他にも’22モデルのSTDとして同様のグラフィックのブラックを用意(言わば”黒玉虫”?)。ちなみにビキニカウル仕様のカフェには、黒×銀ラインでシートがツートンの新色が投入されている。
乗ってもZ風のフィーリングがある!?
ここでSTDの”乗り味”についても、おさらいでチェックしておこう。Z900RSのパワーユニットはパワフルかつリニアで、実は旧車らしいフィーリングまで健在。しかも倒立フォーク+水平モノショック、ラジアルキャリパーという最新の足まわりも手伝って、外観を裏切るほどスポーティな走りで酔わせてくれる。
乗ってみておいしいのは4000~7000rpmあたり。ピックアップが鋭く、トルクを存分に味わえるため、軽快に流す走りが実に気持ちいい。しかも空冷のようなゴリゴリした演出や、丸みを帯びたシートの着座感などが昔のZっぽい。
往年の人気色復活で販売台数トップ4連覇も安泰?!
登場5年目を迎えるZ900RSだが、その人気は今だ衰えることを知らない。’17年12月の発売以来、ベストセラー街道を驀進し、’20年まで3年連続で大型クラス1位の販売台数をキープし続けている。魅力の源泉は、多くのライダーが認めるところだが、ここまで書いてきたように”スタイル”と”走り”にあるだろう。
丸1眼に強調されたエンジン、流麗なティアドロップタンクからサイドカバーを経て、テールへと連なる伸びやかなライン。Z1に始まる”バイクらしいバイク”を体現した姿は、まさに時代を超越した不滅のフォルムだ。
SEに加え、往年の人気カラーである”青玉虫”が登場したZ900RS。猛追するレブル1100を突き放し、4年連続ベストセラーの座につくか?!
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
Z900RSシリーズ 概要 大型2輪クラスでトップセラーを驀進中のヘリテイジモデル。モチーフはもはや説明の必要がないカワサキ直4の祖=Z1だ。ストリートファイター系ネイキッド・Z900のエンジンとシー[…]
あなたにおすすめの関連記事
ファーストロットはほぼ瞬殺?! SEをぱっと見て目に留まるのは、初期型Z1の"イエローボール"を彷彿させるグラフィックや、各部にゴールドカラーを配した華やかな佇まいだろう。それらに加えて、ブレンボのブ[…]
オーリンズ&ブレンボのハイグレード仕様 カワサキモータースジャパンは、欧州で先行発表されていた「Z900RS SE」の国内モデルを2021年8月27日に正式発表。初期ロットは早くも完売ペースで予約を集[…]
申し訳ありませんッ! でも登場時期が異なるだけだと我々は確信しています 大山鳴動して鼠一匹と言われても仕方がない。11月3日から日米欧カワサキのSNSでは、「#Z50thCelebration」「#K[…]
大人気のZ900RSだけにミーティングも大盛り上がり '21年10月3日、台風一過の青空のもと山梨県で開催されたZ900RSのオールミーティングイベント"KAWASAKI Z900RS CLUB JA[…]
※今回撮影した車両はプロトタイプのため、市販車両とは細部の仕様が異なる可能性があります。また、当車両は各部にオプションパーツが装着されています。 美しいメタリックグリーンに引き込まれる 国内正式発売前[…]
最新の記事
- 「前時代的? な気合とド根性が現代のMotoGPをさらなる高次元へ」【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.19】
- ミドルクラスの究極ドゥカティ!? 2025新型パニガーレV2/ストリートファイターV2登場
- [2024秋] いま売れ筋のバイクヘルメットTOP5【大型販売店で聞いてみた】1位はSHOEIのフラッグシップ
- 【限定3台】鈴鹿8耐 表彰台マシンのレプリカ「YZF-R1」をYARTが発表!!
- ヤマハが仏電動二輪メーカー「エレクトリックモーション」へ出資
- 1
- 2