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大大大人気のネオクラモデル、カワサキZ900RS。’22では初の上級グレードであるSEがデビューする一方、スタンダード(STD)仕様のZ900RSでも新色の登場がトピック。往年のZ1/Z2に設定されていた通称”青玉虫”カラーを導入し、その人気はまだまだ続きそうだ。ここでは撮り下ろし写真とともに、STDの魅力をおさらいしていこうッ!
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
不滅のスタイルが引き立つ、最終Z1カラー!!
光の当たり方によって、玉虫のごとく輝きを変える……。美しいブルーが、’22モデルZ900RSのSTDに設定された。この車体色は、’18モデルの初代Z900RSから設定されてきたZ1オマージュのカラー。初期Z1の最終型である’75モデルのキャンディトーンスカイブルー、通称”青玉虫”カラーを意識している。Z1は主戦場が北米市場だったこともあり、アメ車を思わせる鮮やかな色味だ。
【’22 KAWASAKI Z900RS】■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重215kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:138万6000円 ●色:青×金、黒×金 ●発売日:’21年9月1日
新色キャンディトーンブルーは、Z1/Z2復刻カラーでは3色目。当然ながらスタイルとの相性は最高……!
他にも’22モデルのSTDとして同様のグラフィックのブラックを用意(言わば”黒玉虫”?)。ちなみにビキニカウル仕様のカフェには、黒×銀ラインでシートがツートンの新色が投入されている。
乗ってもZ風のフィーリングがある!?
ここでSTDの”乗り味”についても、おさらいでチェックしておこう。Z900RSのパワーユニットはパワフルかつリニアで、実は旧車らしいフィーリングまで健在。しかも倒立フォーク+水平モノショック、ラジアルキャリパーという最新の足まわりも手伝って、外観を裏切るほどスポーティな走りで酔わせてくれる。
乗ってみておいしいのは4000~7000rpmあたり。ピックアップが鋭く、トルクを存分に味わえるため、軽快に流す走りが実に気持ちいい。しかも空冷のようなゴリゴリした演出や、丸みを帯びたシートの着座感などが昔のZっぽい。
ハンドリングは超ニュートラル。長距離を走った際でも、疲労感が少ないのが魅力だ。
【ライディングポジション】人が乗った状態でも流麗なライン、強調されたエンジンがよく見える。跨った印象はいわゆる殿様ポジションで上体は安楽。シート高は、大型スポーツとしては低めの800mmで、両足指がシッカリ接地するので安心だ。
111psの水冷ユニットは低中速域のトルクを重視した設定。その領域では空冷エンジン的な味わいがある。
往年の人気色復活で販売台数トップ4連覇も安泰?!
登場5年目を迎えるZ900RSだが、その人気は今だ衰えることを知らない。’17年12月の発売以来、ベストセラー街道を驀進し、’20年まで3年連続で大型クラス1位の販売台数をキープし続けている。魅力の源泉は、多くのライダーが認めるところだが、ここまで書いてきたように”スタイル”と”走り”にあるだろう。
丸1眼に強調されたエンジン、流麗なティアドロップタンクからサイドカバーを経て、テールへと連なる伸びやかなライン。Z1に始まる”バイクらしいバイク”を体現した姿は、まさに時代を超越した不滅のフォルムだ。
SEに加え、往年の人気カラーである”青玉虫”が登場したZ900RS。猛追するレブル1100を突き放し、4年連続ベストセラーの座につくか?!
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