●レポート:山本晋也 ●写真:ホンダ/ドゥカティ/アプリリア/八重洲出版 ●編集:モーサイ編集部(上野茂岐)
V型4気筒エンジンとは
世界の自動車業界は電動化に進んでいるが、まだまだクルマやバイクを走らせるパワートレインの主役はエンジンだ。
量産エンジンの多くはシリンダー内でピストンが往復するレシプロであり、シリンダーの数や配置によって並列(および直列)、V型、水平対向など分類される。もちろん、小型バイクにおいては単気筒も主流となっている。
当記事では、その中で「V4」ことV型4気筒エンジンに注目してみよう。
二輪用としては2気筒ごとにクランクシャフトを持つ2軸式V型エンジンも存在するが、一般的なV4エンジンというのは、4気筒ぶんのコンロッドが1本のクランクシャフトにつながっている構造で、シリンダーが互い違いに並んだレイアウトになっていることを示す。
典型的なV4エンジンにおいては2気筒を一組として片バンクと位置づけ、それを90度の角度でつないだ形状となっているが、直列4気筒エンジンのシリンダーを交互にオフセットして配置することでエンジン全長を短くする「狭角」というV4エンジンも存在する。
ちなみに、オーソドックスなV型エンジンの場合、4気筒と8気筒のバンク角は90度、6気筒と12気筒は60度、10気筒の場合は72度というのが振動バランスの点から基本となっている。
では、MotoGPマシンが「V4」を採用する理由とは?
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
The ‘RC30 Forever’ replacement parts scheme comes to Europe オークションで1000万円だって!? 1987年に発売されたVFR750R(RC[…]
2ストの歴史を変えたRZシリーズの最高峰 登場時に大反響を巻き起こしながらも、わずか2~3年で市場から撤退。'80年代中盤に突如として起こった2ストGP500レーサーレプリカブームは、あたかも打ち上げ[…]
振動、路面を蹴飛ばす感じ、エンジンで走らせる気持ちよさ バイクはエンジンを懐に抱えて走るような乗り物だ。単純にライダーとエンジンの距離が近いことがエンジンの存在感を大きく感じさせるだけではなく、エンジ[…]
ホンダは4ストロークのV4を独自開発! こうした中間排気量クラスのレーサーレプリカ群の中で、異彩を放っていたのがホンダのVFR400R/RVF400シリーズ。 '80年代から'90年代にかけて、ホンダ[…]