
カワサキモータースジャパンは、カワサキが50年にわたって育んできた「W」ブランドの最新進化系、W800/W800ストリート/W800カフェにニューカラーを設定し、2022年モデルとして発売する。新たにカワサキケアモデルに設定されたほか、新排出ガス規制に適合して型式指定・認証番号を変更。WMTCモード燃費もわずかに変化した。
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
トラディショナルカラーのW800と、モダンな雰囲気のW800ストリート/W800カフェ
カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載(バーチカルは垂直に立ったシリンダーを指す)。360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエキゾーストサウンドなど、50年にわたってカワサキが育んできた「W」ならではの雰囲気を現代に継承しながら、厳しい排出ガス規制に適合し、ビッグバイクらしいパフォーマンスを実現しているのがW800だ。
排出ガス規制などの関係からW800はいったん生産終了となっていたが、2019年2月にW800ストリート/W800カフェが新発売。続く10月にW800が復活した。基本的なスタイリングは以前のW800を踏襲しながらも、大径丸型LEDヘッドライトやアシスト&スリッパークラッチ、前後ディスクブレーキ、ETC2.0車載器キットなど、装備も現代的に一新されている。
2021年モデルはカラー&グラフィックの変更とともに、新たにカワサキケアモデルの設定、新排出ガス規制への適合を果たし、価格はそれぞれ7万7000円アップ。発売日は全て2021年12月17日だ。新排出ガス規制への適合にともないWMTCモード燃費は21.1km/L→20.9km/Lと、わずかに数値が変化している。
KAWASAKI W800[2022 model]
フロント19インチ/リヤ18インチホイールとし、リラックスしたライディングポジションを与えられているラグジュアリーモデル。往年のブリティッシュツインの雰囲気を再現し、各部にクロームメッキパーツを採用するなど質感も高い。グリップヒーターとセンタースタンドを標準装備し、価格は117万7000円。
主要諸元■全長2190 全幅790 全高1075 軸距1465 シート高790(各mm) 車重226kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-18 ●価格:117万7000円 ●色:赤 ●発売日:2021年12月17日
KAWASAKI W800 STREET[2022 model]
アップライトなハンドルバーとし、足着きのいいタックロールシートを採用。前後18インチホイールはシルバーアルマイトを施したアルミリムを備えた軽量スポークホイールだ。写真では見えにくいが、タンク上部にはツートンラインが引かれ、シンプルなデザインの中にポップさを表現している。現代にあっては、無印W800よりもこちらのほうがスタンダードモデルか。価格は108万9000円。
主要諸元■全長2135 全幅925 全高1120 軸距1465 シート高770(各mm) 車重221kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●価格:108万9000円 ●色:黒×灰 ●発売日:2020年12月17日
KAWASAKI W800 CAFE[2022 model]
クラブマンスタイルのハンドルバーとカフェシートを組み合わせ、スポーティに仕上げたモデル。前後18インチはW800ストリートと同じだが、こちらはアルミリムにブラックアルマイトが施されている。グリップヒーター標準装備で価格は121万円だ。
主要諸元■全長2135 全幅825 全高1135 軸距1465 シート高790(各mm) 車重223kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●価格:121万3000円 ●色:黒 ●発売日:2020年12月17日
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