原付一種だというのに、GPS機能やスマホと連携するSIM機能、回生ブレーキにクルーズコントロールまで搭載する電動バイク「ニウUQiプロ」。さらにBOSCH製モーターにパナソニック製のバッテリーセルなど、コンパクトな車体にはお得な機能がギュッと詰まっている。
●文:近藤スパ太郎 ●写真:輪 ●外部リンク:MSソリューションズ XEAM事業部
コンパクトでシンプルだけどお得な機能がたくさんだ!
ヨーロッパで人気がある「niu(ニウ)」は、EV先進国中国のニウ・テクノロジーズ社の電動バイクで、日本ではXEAM(ジーム)が取り扱っている。特にUシリーズは主要構造のアンダーボーンフレームを露出させて不要な装飾を大幅に減らしたスマートさが高評価され、日本のグッドデザイン賞をはじめ、世界の権威あるデザイン賞を受賞している。
そして今回の電動バイク「UQiプロ」のように、車名に「Qi」が付くシリーズには、車両にGPSやSIMの通信機能を搭載し、走行履歴の確認や走行したルートの表示、バッテリー残量やバッテリーの劣化具合、車両の故障チェック機能などなどをスマホアプリで管理ができる最新の機能を持つ。さらにバイクに不審な動きがあるとスマホに通知が届いて、バイクの位置も確認できるというから、安心機能が満載だ。
スマートキーで起動して、まずはエコモードで走り出してみる。スロットルレスポンスが良くリニアに反応するEVらしさがあるが、最高速は20km/hまで。メインモードとなる最高速41km/hのスポーツモードに切り替えると、パワーが増してスピードも伸びる。また前後のディスクブレーキが功を奏しているのか、制動力もなかなか良い。でもブレーキを掛けるとモーターへの電流が切れる仕様のため、ブレーキを掛けながらスロットルを開けることができない。これは少し慣れが必要かも?
それと、ブレーキング時のエネルギーを発電に変える回生ブレーキを搭載しているが、これはスロットルを戻しただけでは作動せず、ブレーキを掛けた時に作動するようだ。うまく使えば航続距離が延び、ゲーム性があって楽しそうだ。原付一種でクルーズコントロールを使うのかな…と思っていたが、たとえば急な登り坂でスロットルを開け続けるとモーターや電子機器に負荷をかけ、最悪の場合は故障につながるそうだ。こんな時にはクルーズコントロールをONにして、電子制御に任せて走った方が良いそうだ。
フロントブレーキを強く掛けた時にフロントサスペンションがカクン! とクイックに沈み込むのが少し気になるが、コンパクトで車重が58kgととても軽く、小回りがきく。バッテリーだってわずか6.5kgだ。ちょっとそこまで乗るバイクと考えれば、デザインも良くお得な機能が詰まった1台だ。取り扱い店は全国に200店以上あり、アフターメンテナンスは福岡のXEAMテクニカルセンターでも行ってくれるので安心だ。
UQiプロ ディテール写真解説
バッテリーはパナソニック製で脱着可能な2WAY充電
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