
バイク系ユーチューバーとしても活躍中のMATT氏。SR400を日常の足として使う氏は、GB350に乗ってどんなことを感じたのか? 異色のニューカマーが、忖度&ひいきナシの本音インプレッションをお届けする。
●まとめ: 田宮徹 ●写真: 真弓悟史
【テスター:MATT】登録者数4.78万人のYouTubeチャンネル「MattRiderJapan」を運営。自身はSR400のオーナーで、『SR400長期オーナーズインプレヤマハのSRに1年1万キロ乗ってみて』という動画もアップ。
単気筒好きに訴えかけるパルス感に浮気しそう!?
まず驚いたのは、GB350が想像していたよりも乗りやすかったこと。排気量差に反して、車格としてはSR400よりもGB350のほうが大きいので、足着きや取り回の部分ではSR400の方が勝っていると思いましたが、GB350はブレーキがよく効くし、クラッチレバーも軽い! 低回転域でのトルク・粘り強さもあるので、GB350のほうが高いギヤでズボラに走るのも得意でしょうね。
もちろんSR400も、普段の街乗りで使っている場合にはとても楽しいバイク。でも、旅の相棒として高速道路を何時間も走り続けるなんて場合には、ちょっぴりツラさや気を遣うことも増えます。高速域での振動が多かったり、ブレーキングが普通のスポーツバイクほど得意じゃなかったり…。
その点でも、GB350は良くできていると思います。排気量とパワーがあるぶん、速度はSR400のほうが伸びる印象ですが、高速巡航時の安定感という部分でも、GB350の方が優れている印象です。
僕はパルス感があるバイクが好きなのですが、その点でもGB350には大満足。SR400よりもパンチのある鼓動感なのに、不快な振動はまるでありません。「パッパッパッパッパッ…」と気持ちがいい感触だけをライダーに伝えてくれます。SR400にずっと乗ってきたら、最近その部分に物足りなさを感じるようになってきちゃって、マフラーを換えようかな…なんて思い始めてるんですけど、GB350ならその必要はないのかも!?
振動はないのにパルス感が強いGBの乗り味に、SRオーナーのMATT氏も高評価。全体的な扱いやすさという点でもGBを推す。
それから、やっぱりセル始動はいいですね。SRオーナーあるあるなのですが、交通量が多い道路でミスによりエンストさせちゃうと、ハンパなく焦ります。そんな時もセルさえあれば、、当然ながらスマートに再スタート可能。セルはいわば安全装置、SRオーナーとはいえあった方がいいよなぁ…と思いました。
でもその一方で、「キック最高!」という思いがあるのも事実。とはいえ、発進と停止を繰り返すような時にはやっぱり面倒くさい。このあたり、なんとも複雑というか贅沢な感情なんでしょうか(笑)。まぁでも普通に考えたら、やっぱりセルはあった方がいいと思います。
「GB350とSR400のどちらを選ぶか?」と聞かれたら、かなり迷いますね。そもそも僕はSR400に乗りたくて二輪免許を取得しましたし、宗教じゃないですけど”SR400″という概念が好きなんです。走るシーンにもよりますが、乗り物としてはGB350の方が優れている部分が多いと思います。僕は高速道路に乗る機会が多いので、そこでの走行性能を重視するなら、迷わずGB350。でも市街地中心で考えたら、SR400のコンパクトな車体にもかなり魅力があります。
「どちらの乗り味が好きですか?」と聞かれたら、正直なところ単気筒好きとしてはパルス感のあるGB350を挙げざるをえないのですが、「それなら乗り替えますか?」と聞かれたら、「やっぱりSR400は手放せない!!」と思うんですよねぇ…。
今回の取材でロイヤルエンフィールドのクラシック500にも試乗したMATT氏曰く「クラシックのの世界観は自分にとってはハードすぎるかも」
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