江東区の自転車駐車場で自動二輪車まで駐車可能に#2【条例改正実現への道のり|二輪車利用環境改善部会】

前記事に引き続き、東京都江東区が自転車条例を改正し、区の自転車駐車場に自動二輪車(現状は原付二種まで)も駐車できるようになった件を考察する。条例改正への道のりとはどのようなものだったのか?

●文:田中淳磨(輪)

’18年7月:AJ東京が江東区議会訪問

’18年7月、都内2輪車販売店による団体「東京オートバイ協同組合(通称:AJ東京)」は、野間健児理事長の地元でもある江東区議会公明党所属議員に対してアプローチした。渡辺専務理事が江東区議会を訪問し、区の自転車置き場に原付二種も駐車できるように要望した。

なお、AJ東京は都議会や区議会に対してバイクの利用環境改善、特に駐車場問題について要望を続けており、江東区への動きもこうした流れの中にある。また、公明党は国会においてもオートバイ議員懇話会を結成し、全国オートバイ協同組合連合会(通称:AJ)や日本自動車工業会といった2輪関係団体と連携し、高速料金問題や税制問題といったライダーの声に耳を傾けながらの活動/実績を残してきた政党だ。

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1回目の訪問時の様子。手前は要望を伝えるAJ東京の渡辺専務理事。奥は公明党の江東区議会議員。AJ東京NEWS(’18年8月2日)より引用。

’19年9月:江東区議会公明党を再訪問

’19年9月、野間理事長らAJ東京の4名で江東区議会公明党を再訪問し、都内のバイク駐車違反取締りの実情など様々な資料とともに、区内の2輪駐車場問題の改善、駐車場の増設等について陳情した。

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都内のバイク取締りの経緯や現状など様々な資料を添えて要望書を手渡すAJ東京の野間理事長(中央右)と江東区議会公明党の石川邦夫幹事長(中央左)。AJ東京NEWS(’19年9月14日)より引用。

’20年7月:前年同様の要望書を提出

’20年7月、コロナ禍で訪問は自粛されたが、前年同様の要望書を江東区議会公明党石川邦夫氏宛に提出。

’20年12月:江東区議会にて条例改正可決

’20年12月、江東区議会・令和2年第4回定例会にて「江東区自転車の放置防止及び自転車駐車場の整備に関する条例」の一部改正が可決。

’21年4月:改正条例が施行

’21年4月、改正条例が施行。まずは3か所の区立自転車駐車場から原付二種が停められるようになった。AJ東京の要望・陳情を受けた公明党の都議/区議が前向きに対応し、高いハードルをクリアしたのだ。

条例改正の概要は以下。

  1. 自動二輪車の放置防止について、区長/区民等の責務として加える
  2. 区立自転車駐車場の利用区分に自動二輪車を加える
  3. 区立自転車駐車場における禁止行為および不適正利用の措置の対象に自動二輪車を加えるとともに、不適正利用の措置により移送した場合の費用を自動二輪車1台につき5,000円とする
  4. 自動二輪車の区立自転車駐車場における利用料金(上限額)を定める
    • 時間利用利用開始から24時間以内:400円
    • 1日利用日額:400円
    • 定期利用:月額6,000円
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’21年4月1日から原付二種が駐車可能になった区立自転車駐車場「亀戸駅北口第三自転車駐車場」にて、条例改正に携わった議員と2輪業界関係者ら。


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