筆者は昭和の時代からハイエースでトランポ生活。100系シリーズが登場してからはシリーズモデルに6台も乗り継いだ末に、現在は軽ワゴンのサンバーディアスで”軽トランポ生活満喫中!!”…、の予定でした。しかし、ディアスに積めたとしてもやっぱりドゥカティのような大型モデルの積載は大変。そんな折、バイク仲間の紹介で購入したのが「農道ポルシェ(!?)」とも呼ばれている軽トラックの「ワケありサンバーTT2」だった。
●文/写真:田口勝己 ●取材協力:ダートフリーク
“ワケありサンバーTT2″を購入
「ワゴンより軽トラの方が、大型バイクを積むのは楽だと思うんだよね~」なんて話をバイク仲間にしてから数ヶ月。”赤タンクのキサワカ”担当者でもあるバイク仲間から「軽トラ出ましたよ!! 車検も残っていて、しかも編集長が大好きなサンバーです!!」との電話が入った。ワケあり車だから超格安。そのお値段にひと聞き惚れ!? すぐさまお願いしたのは言うまでもない。
なぜ”ワケあり車”なのか。実は’19年10月の東北水害に遭った車両。台風通過で近所を流れる阿武隈川の支流が越水(洪水で土手を越えた)。当時の総理大臣が水害の様子を視察したことでも知られる、郡山中央工業団地の水没は本当に酷かった。その水害では数百台のクルマが水没したと聞いたが、そのうちの1台がこの軽トラのサンバーだった。
メンテナンスの甲斐あって、とりあえずまともに走ることができるようになったサンバーTT号。福島県の友人宅から自走で東北道を南下して我が町・埼玉へ。軽ワゴンと軽トラそれぞれ別の駐車場に置き、仕事の使い勝手で入れ換えながら乗ることにした。何より維持費が安いから、軽はイイよね。もちろん2台目特約で、任意保険もそれなりに安かった(ような気がする)。
とりあえず動くようになったので、まずはトランスポーターの如く”バイクを積載できる”仕様に改造した。ラダーレール/タイダウン/タイダウンアンカーはダートフリーク製に決定。特にラチェット式とバックル式のタイダウンベルトは、エンド金具だけではなくサブベルトも一体になっていて使いやすい!! また、アンカー側の金具には外れ防止(ルアーフックのウィードレスみたい)が付いていて、これがまた使いやすいのだ。
タイヤストッパーもダートフリークには様々な種類があった。しかし、ハイエースやバンを想定した設計品ばかりだったので、ここは筆者のアイディアで、キャビンのバックパネルにタイヤストッパーというか”ステアリングストッパー”をボルトオン。ここで使ったのが、カーポートやガレージ屋根の固定に使うデコボコの金具である。以前から使ってみたい、試してみたいと思っていたが、ついに実践することができた。現物を見たバイク仲間は、「荷台の床に制限がなくて良い」といった評価で、おおむね良好。筆者としてはもう少しシンプルにしたかったが、完成してみたらなかなかイイ感じだと自己満足に浸っている。
“バイクを積載できる”仕様に改造した箇所&購入したもの
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