
●文:谷田貝洋暁 ●写真:真弓悟史 ●取材協力:KTMジャパン
KTMのラインナップで一番売れてる「390デューク」は、乾燥150kgの軽量コンパクトな車体に、44psのパワフルなDOHCエンジンを搭載した韋駄天マシン。’21モデルは持ち前の元気なキャラはそのままにカラーチェンジ。加えて、なんとオプションでアップ/ダウン対応のクイックシフターが装備できるようになった(’20モデル以前は装着不可)。元来、“READY TO RACE”でスポーツキャラが強めな390デュークだが、このクイックシフターの装備でより前のめりな走りが楽しめるようになった。
【’21 KTM 390 DUKE】■車重150kg(乾燥) ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ 373cc 44ps/9000rpm 3.7kg-m/7000rpm ■タイヤF=110/70ZR17 R=150/60 ZR17 ●色:銀 白 ●価格:65万9000円
【ライディングポジション&足着き性】シート高は830mmと低くはないが、単気筒由来のスリムなボディのおかげで足着き性はよく、踵が数cm浮くだけ。また車体も軽いおかげで支えやすい印象だ。上半身は背中がほぼ90度になる楽ちんなポジションだ。[身長172cm/体重75kg]
オプションの「クイックシフター+」
’21モデルの最大の変更点は、オプションで「クイックシフター+」が装備できるようになったことだ(3万3660円)。実際に使ってみると、電子制御スロットル連動のため操作感はごく自然で違和感がなく、ツーリングなどで非常に便利な機能だ。
エンジンオイル点検窓の下にあるシフトセンサーが追加されたことで、クイックシフター+の装備が可能となった。
頻繁にギヤチェンジが必要なミドルクラスだけに、クイックシフターがあれば、スポーツ走行はもちろんストリートでも非常に便利。
クイックシフター+は、設定画面で機能をON/OFFすることも可能。リヤブレーキのABSカットが可能なのは従来通り。
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