ホイール/サスペンション/クラッチ/ブレーキパーツなどの開発/販売を行うアドバンテージ。自社開発パーツの中でも、モトGP/ワールドスーパーバイク/全日本ロードレースなどのレースフィールドで高く評価されているのが「ダイレクトドライブレーシングディスク」だ。
●文/写真:栗田 晃 ●取材協力:アドバンテージ スペシャルパーツ忠男 浅草本店
ワールドクラスのレースフィールドで高く評価
アドバンテージでは、FCC/NISSIN/KYBといったブランド製品を取り扱いながら、独自設計のEXACTなどオリジナルブランド製品の開発も積極的に行っている。そうした自社開発パーツのひとつ「ダイレクトドライブレーシングディスク」は、モトGP/ワールドスーパーバイク/全日本ロードレースなどのレースフィールドで高い評価を獲得している。
一般的なフローティングローターのインナーとアウターローターは真円のピンで組み立てられている。ピンとローターのクリアランスが小さいと、熱の影響がインナーとアウターに同時に加わり歪みが出やすい。一方でクリアランスが大きいと、アウターの熱は伝導しにくい反面、ピンとローターが点で接するため(直径が異なる2つの円が内接する際は点接触となる)、アウターローターの歪みや逃げを管理できずハードブレーキング時にパッドを押し戻す可能性がある。
ダイレクトドライブレーシングディスクは、アウターローターの内側をツノのように伸ばしたTドライブとして、凹形状にポケット加工されたインナーローターと組み合わせるのが特徴。Tドライブとポケットが点ではなく面で接触するため、温度変化に対する安定性が高く、直径方向の逃げを確保しながらスラスト方向の動きを抑制できる。それが世界トップクラスの多くのライダーから信頼されている要因だ。
様々な車種用のダイレクトドライブレーシングディスクがラインナップされている中、今回は新登場したカワサキ ニンジャZX-25R用ディスクを紹介する。
カラーやブラケット不要でニンジャZX-25Rにボルトオン装着できるブレーキキャリパー
アドバンテージ自慢のダイレクトドライブレーシングディスクに、さらにモノブロックのNISSINキャリパーを合わせて、話題の250cc4気筒モデルの足まわりをグレードアップしてみてはいかがだろうか?
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