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アプリリアはイタリア本国で、原付二種スポーツの新型モデル「RS125」および「トゥオーノ125(TUONO 125)」を発表した。以前はRS4 125の名でラインアップされていたが、車名変更とともにLEDヘッドライトやABS、新ヘッドの単気筒エンジンなどを採用し、デザインも一新。日本への導入も期待される!
原付二種フルカウルスポーツ「RS125」はRS660譲りのニューフェイスに
アプリリアはイタリア本国で「RS125」と「トゥオーノ125」を発表。アプリリアの主張によれば、これら2車は(おそらくスクーターを除く)唯一の『イタリア製』の125ccモーターサイクルであり、新しいデザインやパワフルなニューエンジン、デジタルメーター、新しいECUを採用した大幅刷新を謳う。
125ccクラスとしては珍しいアルミ製フレームに搭載されるエンジンは、水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブこそ変わらないが、燃焼室デザインを変更した新作のシリンダーヘッドを採用。イリジウムプラグを新採用したほか、吸排気のバルブタイミングも一新し、エアフィルターも新デザインとした。
スロットルボディは従来よりも高くマウントされ、吸気ポートもストレート化。新マフラーはより環境性能を高めるキャタライザーを内蔵し、最高出力は11kW(15ps)をキープしつつ、発生回転数は500rpm下げた10000rpmに。これらにより、よりトルクフルな特性を実現している。また、2次減速比をショート化して加速レスポンスを向上しながら、マレリ製MIUG4 ECUを採用したことなどで燃費も改善した。
RS125のデザインは、日本でも発売されたばかりのRS660を手本としたアグレッシブなフェイスに変更された。フルLEDの灯火類やフルデジタルメーターを採用したほか、新しいボッシュ製2チャンネルABSも装備している。
14.5Lの大容量燃料タンクやφ300mmディスク+ラジアルマウントキャリパーのフロントブレーキ、倒立フォークといった装備は従来型から引き継いだ。カラーリングは“アプリリアブラック”と“GPレプリカ”の2色がラインナップされる。
APRILIA RS125[2021 model]
【APRILIA RS125[2021 model]】主要諸元■全長1968 全幅760 全高1135 軸距1350 シート高820(各mm) 車重144kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 124.2cc 15ps/10000rpm 1.14kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14.5L■ブレーキF=φ300mmディスク+4ポットキャリパー R=φ218mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/80-17 R=140/70-17 ●価格/発売時期:未発表 ※諸元等は全てイタリア本国仕様
凝った形状のフルデジタルメーターは単色LCD。バックライトは青みがかっている。
アップハンドル・スーパースポーツの「トゥオーノ125」
トゥオーノ125もRS125と同様の変更を受けた。こちらはRS125をベースにハーフカウルと小ぶりなウインドスクリーンを採用し、扱いやすいアップハンドルスタイルとされたものだ。ネイキッドと言っていいかは微妙な立ち位置だが、取り扱いのしやすさは“ほぼ”ネイキッドスポーツといったところだろう。シート高はRS125よりも10mm低い。
こちらは3色のカラーバリエーションが用意される。RS125と同じアプリリアブラックのほかには、ライトニングホワイト、アローグレー。RS125に比べるとシック寄りのグラフィックになっている。
APRILIA TUONO125[2021 model]
【APRILIA TUONO125[2021 model]】主要諸元■全長1968 全幅760 全高1135 軸距1350 シート高810(各mm) 車重144kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 124.2cc 15ps/10000rpm 1.14kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14.5L■ブレーキF=φ300mmディスク+4ポットキャリパー R=φ218mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/80-17 R=140/70-17 ●価格/発売時期:未発表 ※諸元等は全てイタリア本国仕様
APRILIA TUONO125[2021 model]Aprilia Black
ハンドルポジションとミラーの左右への広がりがRS125とは大きくことなるトゥオーノ125。アッパーカウルも小ぶりだ。LCDメーターは共通のようだ。
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