クルーズコントロールも装備する中量級SS

待ってたぞ日本発売! アプリリアの新種スーパースポーツ「RS 660」は100馬力/183kg


●情報提供:ピアッジオグループジャパン

ピアッジオグループジャパンは、100psを発生する新型の270度クランク並列2気筒エンジンを搭載するライトウェイトスポーツ「RS 660」を日本国内で発売する。価格は139万7000円で、本日2020年12月8日から受注を開始。出荷開始時期は2021年5月以降だ。

思いっきり遊べる、サイコーにちょうどいいスーパースポーツ見参!

ピアッジオグループジャパンは、新開発のユーロ5適合、270度クランク並列2気筒エンジンを搭載するライトウェイトスーパースポーツ「RS 660」を日本国内で発売する。リッタースポーツのRSV4が搭載するV4エンジンから前半分を切り出したような構造のパラレルツインは、660ccの排気量から100psを発生。車重は装備重量がついに明らかになったが、期待を裏切らない183kgだった。

扱いきれそうなギリギリのラインとも言える最高出力は100ps/10500rpm、そして最大トルクは6.83kg-m/8000rpmとしているが、最大トルクの80%を4000rpmで、90%を6250rpmで発生する力強い特性も兼ね備える。FIはφ48mmの気筒ごとに独立したスロットルボディと、長さの異なるインテークダクトによって高速および中速における混合気の供給を最適化。マルチマッピングを導入したライドバイワイヤ、電子アクセルグリップなどはRSV4から継承した。

さらに、電子制御は最高級スーパースポーツと変わらないレベルの多機能ぶりだ。アプリリアの電子デバイスは常に先進的なことで知られているが、RS 660は6軸慣性プラットフォーム(IMU)を装備しており、加速度とジャイロスコープから得た情報を基に各種制御パラメータがシームレスに介入する。

アプリリアの電子制御は統合してAPRCと呼ばれる。その中には以下の機能が含まれる。

・ATC(アプリリア トラクションコントロール):繊細で高性能な介入ロジックを特徴とする調整可能なトラクションコントロール。

・AWC(アプリリア ウィリーコントロール):調整可能なウィリー制御システム。

・ACC(アプリリア クルーズコントロール):スロットル制御を使用することなく一定の速度を維持。

・AQS(アプリリア クイックシフト):スロットルを緩める、もしくはクラッチを使用することなく高速でシフトチェンジできる電子制御ギアボックスシステム。ダウンシフト機能も搭載しており、クラッチに触れることなくダウンシフトが可能だ。提供されるソフトウェアによって部品を交換することなくレース用に逆チェンジシフトに変更させることもできる。

・AEB(アプリリアエンジンブレーキ):減速時のエンジンブレーキを調整する制御システム。

・AEM(アプリリアエンジンマップ):エンジン出力の特性や供給方法を変更するための様々な形式のマッピング。

また、最先端のマルチマップコーナリングABSを採用しており、横加速度、フロントブレーキレバーにかかる圧力、バンク角度、ピッチとヨーのような様々なパラメータを継続的に監視する特殊なアルゴリズムにより、コーナリング時のブレーキングとABS介入を最適化することが可能。ブレーキの挙動を調整することで減速と安定性を最適な形で両立させる。

トラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキ、ABSなどのパラメータ各種制御を統合して設定できるライディングモードは5つ。ストリートでは「Commute:街中でのライディング」「Dynamic:ストリートでのスポーツライド」「Individual:電子制御機能を完全にカスタマイズ可能」の3つ、サーキットでの使用では「Challenge:RS660 のポテンシャルを最大限に引き出すサーキットでのレースに最適なモード」「Time Attack:より習熟したライダーが電子設定を完全にカスタマイズするためのシステム」の2つを備えている。

車体は1370mmのホイールベースに24.1度のキャスターアングルという、いかにも“コーナリングマシン”なジオメトリーを採用。フレームは2本のラテラルビームをステアリングヘッドエリアとリヤにボルトで固定している。エンジンは強度メンバーとして最大限に活用され、前後サスペンションはKYB製フルアジャスタブルのφ41mm倒立フォークにリバウンド調整が可能なリンクレスモノショックを組み合わせる。車体の軽量化のため、バッテリーはリチウムイオンを採用。また、追加オプションであるアプリリアMIA(マルチメディアプラットフォーム)は、スマートフォンとバイクを接続することで計器の機能をさらに拡張できるという。

カラーバリエーションはアシッドゴールド、ラバレッド、エイペックスブラックの3色。本日2020年12月8日より受注を開始し、出荷時期は2021年5月頃より順次(アシッドゴールドは8月頃より)開始される。価格は、電子制御やウイング内蔵ダクトといった装備を考えれば納得の139万7000円だ。

APRILIA RS 660[2021 model]

APRILIA RS 660[2021 model]

【APRILIA RS 660[2021 model]】主要諸元■全長1995 全幅745 全高未発表 軸距1370 シート高820(各mm) 車重183kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 659cc 100ps/10500rpm 6.83kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:139万7000円 ●色:金、紫×赤、黒 ●受注開始:2020年12月8日 ●出荷時期:2021年5月頃より順次(アシッドゴールドは8月頃より)

APRILIA RS 660[2021 model]アシッドゴールド

APRILIA RS 660[2021 model]アシッドゴールド

APRILIA RS 660[2021 model]アシッドゴールド

APRILIA RS 660[2021 model]エイペックスブラック

APRILIA RS 660[2021 model]エイペックスブラック

APRILIA RS 660[2021 model]エイペックスブラック

APRILIA RS 660[2021 model]エイペックスブラック

APRILIA RS 660[2021 model]ラバレッド

APRILIA RS 660[2021 model]ラバレッド

APRILIA RS 660[2021 model]ラバレッド

APRILIA RS 660[2021 model]ディテール

アプリリアのスポーツバイクであることを表現するトリプルLEDヘッドライト。2つのメインヘッドライトの周囲にはデイライトを配置しており、ウインカーはこのDRLに組み込まれている。トワイライトセンサーによってロービームは自動点灯する。

4色で表現されるTFTダッシュボード。ロードもしくはトラックが選択可能な表示モードを備え、明るさセンサーによってバックライトは自動切換えになる。追加オプションであるアプリリアMIA(マルチメディアプラットフォーム)は、スマートフォンとバイクを接続することができる。

エンジンは1100ccのV4エンジンのフロントバンクに由来。ユーロ5に適合しており、WMTCモード燃費は20.4km/lだ。

アップ&ダウン両対応のアプリリアクイックシフト(AQS)は標準装備。

エルゴノミクスを追求した燃料タンクは容量15Lで、航続距離はおよそ300km。

左はオプションのシングルシートカバーを装着した状態。右のパッセンジャーシート装着が標準となる。

デイタイムランニングライト(DRL)はこんな感じ。


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