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●まとめ:沼尾宏明
再録・初代ハヤブサ vs ライバルZX-12R:アウトバーンで速度無制限バトル(YM'00年5月号より) ※以降の記事内容は『ヤングマシン』本誌'00年5月号掲載記事を元に再構成されています。表現は基[…]
[’08] +41ccで197psに到達。使い勝手と外観も熟成
’99年にデビューしたスズキ ハヤブサは、’08年に全面変更を受けて第2世代へ進化。エンジンは初代をベースに1299cc→1340ccへ増強し、メッキシリンダーやチタンバルブなど最新技術を惜しみなく投入。最高出力は175ps→197psと22ps増を実現した。フレーム形状はほぼ同様ながら、各部をリニューアルし、ねじれ剛性を10%向上したスイングアームやラジアルキャリパーなどを採用。外観は初代を踏襲しつつ、高級感を向上し、スクリーン高の15mmアップなどで快適性も向上した。
【’08 SUZUKI HAYABUSA1300】■全長2190 全幅735 全高1165 軸距1480 シート高805(各mm) 車重220kg(乾) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1340cc 197ps/9500rpm 15.8kg-m/7200rpm ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17
ストロークを2mm増し、ボア81×ストローク65mmに。バルブはスチール→チタンとし、高回転での正確な作動を実現した。なお軸間距離は5mm減、キャスター/トレールは23°25/93mmと短縮したが、若干ツアラー寄りの性格になった。
FIのスロットルボディ径はφ44mmに大径化。さらにインジェクターは4→12ホールとし、各バルブにダブルで備えたSDTVを採用した。これを制御するECUも進化。
ストロークを2mmアップするために、5ジャーナルの鍛造クランクシャフトを新設計。ロングストローク化に合わせて、ウェイブバランサーも見直した。
鍛造ピストンは強度を高めつつ1.4g軽量化し、小端ピンもφ20→18mmに小径化。ピストンリングは耐久性と平滑性を高めるPVDコートを施した。同時にコンロッドの耐久性も向上。
メーターは上質な5連タイプに一新。状況に応じて3パターンの出力特性が選択できるS-DMSを新たに獲得し、中央の液晶パネルにモードの状態やギヤ段数などを示す。
[’13] ブレンボ+ABS獲得。車名が「HAYABUSA」に
’13年モデルでは、フロントブレーキキャリパーを従来のトキコ製からブレンボ製に変更。同時にABSも初めて導入した。リヤは’08時点で対向2ポット→ピンスライドのトキコ製1ポットを採用したが、変わらず。また車名を「ハヤブサ」とした。
【’13 SUZUKI HAYABUSA】
[’14] ETC付き197psの国内仕様がデビュー
ここまで逆輸入車が国内に入荷される形だったが、初の国内仕様が登場。車名は「隼(ハヤブサ)」を名乗り、ETC車載器を標準装備した。日欧では’18年型で生産終了。規制が異なる北米では、以降も販売が継続された。
【’14 SUZUKI HAYABUSA】
’08年に2代目に進化したハヤブサ。次記事では、『ヤングマシン』’07年12月号に掲載されたライバルZZR1400との比較試乗インプレッションを再録する。
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