●編集:モーサイWEB編集部・上野茂岐 ●まとめ:高野栄一 ●写真:八重洲出版『別冊モーターサイクリスト1990年11月号』『別冊モーターサイクリスト1993年6月号』
ドイツのパニアケースメーカー「クラウザー社」創業者は元サイドカーレーサーだった
バイクの車体(ソロ)の左右いずれかに側車(その形状から「舟」とも言われる)を装着して3、4人乗れるようにした乗り物がサイドカーだが、バイクにカウルが付いてレーサーレプリカやスーパースポーツへと発展していったのと同様に、レース用サイドカーも1970年代以降、姿や構造を大きく変えていった。
1960年代後半から空気抵抗を減らすべく、ホイールを四輪用の10〜13インチに小径化するのが一般化し、80年代にはソロと側車を一体化させたモノコックフレームが採用されるに至って、もはや「サイドカー」とは名ばかりの、普通のバイクとの共通点はエンジンがバイク用であることくらいしかない独自の乗り物へと発展した。
そんなレース用サイドカーを公道用に、誰にでも運転できる新しい乗り物として世に送り出されたのが、1985年のドイツ・ケルンショーでプロトタイプが初公開された「クラウザー・ドマニ」である(「ドマーニ」と呼ばれることもある)。
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