カワサキには他の国産メーカーにはない芯の強さがある。だからこそ往年の名車たちは他のメーカーよりも元気に走り続けているのだろう。近年のNinja H2やZ900RS、Ninja ZX-25Rも他メーカーにはないオリジナリティに溢れている。
カワサキだけ違って見えるんだけど……
以前、ある欧州のメーカーの開発者に聞かれたことがある。
「日本車の中でもカワサキだけはちょっと違って見えるんだ。日本人はどう感じているの?」
僕は「日本車の中でもカワサキは異質……」そう答えると「やっぱりね」という反応だった……。
1972年にZ1が登場して以降、このティアドロップタンク(涙の水滴をイメージさせるカタチ)にアップハンドルを組み合わせた、今はネイキッドと呼ばれるこのスタイルが新たなるコンベンショナルとなった。アップハンドルのスーパースポーツ=カワサキがスタンダードという時代が続いたのだ。
カワサキ以外のメーカーはハイパワー化により、カウリングなどウインドプロテクションを装備しはじめるバイクもあったが、カワサキはどこまでも逞しさを強調。アメリカのAMAスーパーバイクが市販車をベースとするレギュレーションになったこともあるが、アップハンで豪快に攻める「男カワサキ」のイメージは世界中に定着していった。
エディ・ローソンが駆ったZ1000Jをベースに登場したZ1000Rことローソンレプリカはその象徴だろう。ライムグリーンのカラーにビキニカウルを纏い、そのスタイルはその後の様々なカワサキのバイクに継承された。
そしてゼファーがネイキッドという言葉を生み出し……
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