ホイールは前19/後17インチ

ハイネスCB350から約8700円増!? ホンダ「CB350RS」詳細スペックと現地価格が判明

ホンダのインド現地法人は、昨年のハイネスCB350に続く「さらなる驚き」としてCB350RSを正式発表した。足まわりは後輪17インチホイール&ワイドタイヤに換装され、超ロングストローク単気筒のエンジンスペックは変わらない。価格は19万6000ルピー(日本円換算約28万4000円)と、ハイネスCB350の上級モデルよりもやや上振り。

1グレード設定で、カラーバリエーションは2色

2021年2月16日、日本時間15時25分よりインドでオンライン発表された「CB350RS」は、昨秋に発表され話題沸騰、日本でも発売確実と目されるハイネスCB350(日本名はGB350と予想)の兄弟車だ。デザインはクラシックスタイルのハイネスCB350に対し、CB350RSはモダンスタイルの「ロードスター×スクランブラー」といった出で立ち。リヤタイヤは130㎜幅の18インチから150㎜幅の17インチに換装されている。

何より注目なのは、マッシブかつ現代的にシェイプされたボディデザインだろう。スタンダードなバイクらしいバイクを表現しながら、テールセクションのデザインなどには遊び心も投入。ブラックアウトされたマフラーはテールがやや跳ね上がった専用品で、タックロールシートやフォークブーツなどで力強さをアピールしている。

シート後端に埋め込まれたテールランプや小ぶりなウインカーなど灯火類はフルLEDで、ヘッドライトのハウジングには加飾リングが設けられる。前後フェンダーはマット調の樹脂製と思われ、リヤサスペンションのスプリングやタンデムステッププレートなどとともに黒で統一された。サイドカバーはシャープな形状に改められ、グラブレールもスポーティな専用品だ。

ライディングポジションについては明確な記述がないものの、ハイネスCB350に比べて全高が10mm低く、全幅は4mm増していることから、やや低めのワイドバーが採用されているようだ。ステップ位置も後退しており、ハンドルグリップ位置と併せてやや前傾したスポーティなポジションになっている。

一方で、カフェレーサー的なコンセプトを狙ったかのようにも思えるが、エンジン下にスキッドプレートを備えるなどスクランブラー的な雰囲気も。いわばロードスター×スクランブラー=ロードスクランブラーとでも名付けたくなるスタイリングで、未舗装路を含むあらゆる道路と日常の使い勝手へのフィットを謳う。バイクのキャッチコピーは“Live your story”とあり、全ての人の日常や、その人自身の物語に寄り添うマシンと言えそうだ。

バランサー内蔵でアシストスリッパークラッチも備える超ロングストロークの単気筒エンジンは、ハイネスCB350に準じた仕様。電子制御はホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)とデュアルチャンネルABSを備え、そのまま日本で発売しても問題なさそうに思える。現地価格は19万6000ルピー(日本円換算約28万4000円)で、ハイネスCB350の上級モデルDLX Pro=19万ルピー(換算約27万5000円)からわずかな上昇となっており、日本で発売されたら……と期待せずにはいられない。ホンダさん、ぜひ!

HONDA CB350RS[2021 India model]

【HONDA CB350RS[2021 India model]】主要諸元■全長2171 全幅804 全高1097 軸距1441 最低地上高168 シート高800(各mm) 車重179kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 348.36cc ボア×ストローク70mm×90.519mm 圧縮比9.5 21ps/5500rpm 3.06kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70-17 ●インド現地価格:19万6000ルピー(換算約28万4000円:2021年2月16日現在) ●色:黄×黒、赤 ●発売時期:調査中

HONDA CB350RS[2021 India model]BLACK with PEARL SPORTS YELLOW

HONDA CB350RS[2021 India model]BLACK with PEARL SPORTS YELLOW

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HONDA CB350RS[2021 India model]BLACK with PEARL SPORTS YELLOW

HONDA CB350RS[2021 India model]RADIANT RED METALLIC

HONDA CB350RS[2021 India model]ディテール解説

アナログスピードメーターを中心に、ホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)、推定航続距離、平均燃費、瞬間燃費、サイドスタンドインジケーター、ギヤ段数、バッテリー電圧を表示する。

CBのレガシーに準じたというデュアルトーンの燃料タンクを採用。

レッドのほうは燃料タンクにピンストライプを描いている。

19インチのフロントホイールには、ハイネスCB350と共通と思われるY字7本スポークを採用。φ310mmディスクブレーキを組み合わせる。

ヘッドライトハウジングには、デザイン上のアクセントとなるリングを装備。ヘビーデューティ感アリ。

クロームメッキのミラーを採用。ウインカーとヘッドライトはともにLEDだ。

LEDテールランプはシート後端に埋め込まれたようなデザイン。伸びやかな樹脂フェンダーにナンバープレートホルダーと小ぶりなウインカーが装着される。

ハイネスCB350に比べるとグッとスポーティな雰囲気になったグラブバー。

ライダー側のステップ位置はやや後退し、ステッププレートはハイネスCB350のシルバーからブラックになった。タンデムステップとマフラーヒートガードはシルバーのままだ。

タックロールが施されたシート。サイドカバーの形状は丸みを帯びたハイネスCB350からシャープなデザインになった。

フォークブーツによってマッシブかつレトロな雰囲気を醸し出す。

ライディングポジションはスポーティさと快適性を両立したバランスのようだ。

ロードスタースタイルながらスキッドプレートを備え、スクランブラー的な雰囲気も。

スチール製ハーフデュプレックス・クレードルフレーム。エンジンを低い位置に搭載しながら剛性バランスを追求し、操縦安定性を向上している。

ハイネスCB350に比べるとややアップ気味のマフラーは、エキゾーストパイプを含めてブラックアウト。リヤホイールは17インチとし、150mm幅のワイドタイヤを履く。前後デュアルチャンネルABSも装備。

HONDA CB350RS 動画


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