レイヤリングで防寒対策
ワークマン’20-21秋冬新作徹底テスト:ミドルレイヤー編〈エアロストレッチベストetc.〉
- 2020/12/20
ライダー向け商品を展開している「ワークマン」の公式アンバサダー・大屋雄一が同社の防寒アイテムを徹底テスト。これからの時期、例えば気温5℃、湿度50%という気象条件の中、高速道路を100km/hで走ると体感温度はマイナス12℃となる。このようにライダーの防寒対策は想像以上に過酷であり、覚えるべきは効果的なレイヤリング術だ。今回はワークマンに揃う豊富なミドルレイヤーの中から4アイテムをピックアップする。
フィールドコア エアロストレッチベスト HV001D:コスパ優秀、理想的なミドルレイヤーだ
毎年飛ぶように売れているエアロストレッチシリーズ。今回はベストをテストした。表地は防風&撥水性を持つストレッチ生地で、アームホールがタイトに感じられるも、冷気を侵入させないという意味ではむしろ正解だ。防風性が功を奏しているのか、中綿のボリュームから受ける以上に暖かく感じられ、フィット感がいいのでスリムなジャケットとの相性も良し。そして何よりうれしいのは、ポケッタブル仕様になっていること。ミドルレイヤーは体感温度の変化によって脱ぎ着するので、携行しやすいのはありがたい。カラーバリエーションが8種類もあるので、他の人とのカブリも防げそうだ。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★★
フィールドコア ウォッシャブルフュージョンダウンライトジャケット HD004:これぞ決定版。1枚買って損なし
昨季のテスト販売を経て、いよいよダウンアイテムが本格始動。ダウンでありながら家庭で”洗える”ことと、吸湿発熱わたを50%組み合わせることでより高い保温力を得ているのがポイントだ。今回はライトジャケットをテストした。HJ014(コーデュラユーロライディングジャケット)を上に着られてしまうほど薄手でありながら、エアロストレッチに並ぶほど暖かかった。保温効果のある背面のブラックアルミプリントも効いているのだろう。前合わせがボタンなので冷気の浸入を危惧したが、さほど寒さを感じなかった。携行用の収納袋(本体と同色)が付くのもうれしい。販売好調につき在庫僅少の店舗もあるようだ。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★★
フィールドコアポンプウォームベスト HVP001:ポンプで着圧を調整。新発想ベスト
今シーズンの新作で最も試したかったのがこのベストだ。付属のポンプで生地の中間層に空気を送り込み、断熱層を形成するというもの。実際に試したところ、着用型エアバッグが膨らんだ状態を想起させ、着圧次第では背筋がグーッと伸びるような感覚も得られる。ミドルレイヤーとして使う場合、アウターを着てから加圧した方が空気の入れすぎを防げるのでいいだろう。風圧によって断熱層がつぶされないので確かにダウンよりも保温力は高い。ただし、それに必要な厚さを形成するには1サイズ大きなアウターが必要で、それをクリアできるかがカギだろう。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★☆
フィールドコア エアロストレッチクライミングパンツ HP001D:突っ張り感は皆無。下半身の防寒に最適
HV001D(上で紹介)と同じエアロストレッチシリーズに属するパンツを紹介しよう。’17年から販売されている商品で、私は昨季これを入手した。伸縮率130%を誇るストレッチ生地や、股関節の可動域アップに貢献するクライミングカット、ふくらはぎ部分の中綿を調整して運動性を高めたアクティブレイヤーなど、とにかく工夫が満載なのだ。気温が5℃を下回るような時は保温系アンダーの上にこれを穿き、さらに中綿入りのオーバーパンツを重ねると最強だ。そんなレイヤードを可能にするほどスリムでありながら、とにかく生地が伸びるので窮屈感が皆無なのもお気に入りポイントだ。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★★

【フィールドコア エアロストレッチクライミングパンツ HP001D】●サイズ:M L LL 3L ●色:ブラック ダークベージュ ハンティングオレンジ(限定生産 ・Nozomiカラー) ハンティンググリーン ●価格:2500円 [写真タップで拡大]
ワークマンの’20-’21防寒アイテム徹底テスト。次回は’20年の新作となるナックルプロテクター付きの高機能グローブを紹介する。
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