ワークマンは、防水性が絶対条件の「イージス」とアウトドア系の「フィールドコア」の両ブランドでライダー向けの商品を展開している。本記事では、ワークマン公式アンバサダー・大屋雄一氏が今冬ラインナップの中から防寒アウターアイテムを徹底テスト。後編ではイージスの透湿防水防寒ジャケット&パンツ(H2J-II/H2P-II)、透湿防水防寒スーツ(H700)、透湿防水防寒スーツ リフレクト(H300A)を紹介する。
ワークマンは、防水性が絶対条件の「イージス」とアウトドア系の「フィールドコア」の両ブランドでライダー向けの商品を展開している。本記事では、ワークマン公式アンバサダー・大屋雄一氏が今冬ラインナップの中か[…]
イージス 透湿防水防寒ジャケット バイカーズ[H2J-II]:ライダー特化型バランスに優れる
2シーズン目となるイージスの「バイカーズ」は、エアインテークの位置を見直したり、ウエストアジャスターのベルトを太くするなどマイナーチェンジを実施した。表地の耐水圧は1万5000mmと、レインスーツを除けば同社最強で、耐久撥水加工のディアライトや、前合わせの前面ベルクロフラップなどの相乗効果により、浸水した経験は一度もなし。WM3639A(前編にて紹介)よりも中綿量が少なく感じられ防寒性はやや劣るが、ミドルレイヤーの追加で対応できるレベルだ。そして、脇のエアインテークにおける換気性能が活躍するシーンは多い。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★☆
イージス 透湿防水防寒パンツ バイカーズ[H2P-II]
ウエストの開閉機構を前ではなく左右とし、構造的にも防水性を追求したバイカーズパンツ。背中側をハイウエストとしたり、シートやタンクに接する内股部分を丈夫なオックスフォード生地で補強するなど、ジャケットと同様に配慮が行き届いている。シルエットはご覧のとおりスリムだが、適切な立体裁断とウエストのシャーリングのおかけで突っ張り感はほとんどなく、また裾がファスナーでスッと絞れるのも気に入った。前が開く構造ではないので、男性は小用のときに不便を感じるだろうが、気になったのはその程度。防水性は文句なしだ。
防寒性★★★★☆ フィット感★★★★★
【イージス 透湿防水防寒パンツ バイカーズ H2P-II】●耐水圧:1万5000mm ●透湿度:5000g/m2/24h ●サイズ:M L LL 3L ●色:迷彩 ブラック ●価格:3900円
イージス 透湿防水防寒スーツ[H700]:コスパ最強の元祖。新色オレンジ登場
透湿防水防寒スーツ・H700は、イージスブランドを世に知らしめた立役者であり、昨シーズンは中綿量を20%も増やすなど、さらに防寒性を高めてきた。なお、新色であるオレンジは発色に優れ、日中でも被視認性が高い。
フィット感はリラックス系であり、ワークでの着心地や重ね着も想定していることは明らか。とはいえ、やはり防寒性はバイクで走っても満足できるレベルであり、さすがはベストセラーといったところだ。かなり襟が高いため、ヘルメットとの干渉が強く雨水が浸入しやすいというネガはあるが、幅広いサイズ展開やコスパなど、やはり強く推せる逸品だ。
防水性★★★★★ フィット感★★★☆☆
【イージス 透湿防水防寒スーツ H700】●耐水圧:1万mm ●透湿度:5000g/m²/24h ●サイズ:S M L LL 3L 5L (男女兼用 オレンジのみSなし) ●色:オレンジ ライムグリーン ブラック ●価格:6800円(上下セット) [写真タップで拡大]
イージス 透湿防水防寒スーツ リフレクト [H300A]:今季はSS&7Lサイズを追加。 夜間走行が多い人に
H700と同じ上下セットで6800円という値札を下げるH300A。透湿防水性のスペックは共通で、こちらは肩から袖に掛けてリフレクタープリントを施しているのが特徴だ。脱着可能なフードや防水仕様のポケット、リストガードなど、基本的な仕様はH700と共通であり、フィット感も大差なし。中綿量はH700と同じだが、無縫製のキルティング加工を採用したことにより、同等の防寒性を保ちながらスッキリとしたシルエットになっているのがポイントだ。今季はSSと7Lサイズが追加されており、体格的にワークマンをあきらめていた人にとっては朗報だ。
防水性★★★★★ フィット感★★★☆☆
【イージス 透湿防水防寒スーツ リフレクト H300A】●耐水圧:1万mm ●透湿度:5000g/m²/24h ●サイズ:SS S M L LL 3L 5L 7L (男女兼用) ●色:レッド ブルー ブラック●価格:6800円(上下セット) [写真タップで拡大]
ワークマンの’20-’21防寒アイテム徹底テスト。次回は、ライディングを想定してラインナップされているボトムスを紹介する。手持ちのジャケットと合わせればコーディネイトの幅も広がるはずだ。
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