●文:ライドハイ編集部(小川勤)
今回はドゥカティ「パニガーレV4S」の電子制御を紐解いていく。エンジン制御、サスペンション、走行モード……と、最新の電子制御技術は凄まじい。しかもそれはトップエンドの走りだけでなく走り出した瞬間から活用できるのだ。
ボタンひとつでバイクを乗り換えるような感覚。走るシーンや自分のコンディションでモードをセレクト
スライドやウィリーを抑えマシンと格闘するように走る豪快な走り……電子制御と聞くとMotoGPのそんなアグレッシブな走行シーンを思い浮かべる方が多いかもしれない。しかし、実際にサーキットでそんな走りをするライダーは極くわずか。そんな限界域で電子制御の恩恵を知っているライダーには今さら説明の必要もないだろう。
パニガーレV4Sの電子制御で最も身近に使えるのは、クイックシフターだ。走り出す時にクラッチレバーをリリースしたら、あとは停止する時までレバーを握る必要はない。左折時の小回りやUターンの時、渋滞の時などは後輪の駆動を意図的に切りたいためレバーを握るが、通常走行時はアップもダウンもシフトレバーを上げ下げするだけだ。
次はライディングモード。パニガーレ V4Sには「レース」「スポーツ」「ストリート」の3モードが用意されている。エンジンのパワーやレスポンスだけでなく、サスペンション の特性が大きく変わるため、まるでバイクを乗り換えたかのように違うバイクになるのだ。
モードは走行中でもスロットルを戻していれば変更することが可能で、その操作は直感的にできる。ただ――
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