ホンダは欧州で、ネオスポーツカフェのフラッグシップモデル「CB1000R」の新型モデルを発表した。エンジンはユーロ5に適合し、全体にシェイプアップを受けたほかスマートフォン接続のボイスコントロール機能も備える。新登場の特別仕様“ブラックエディション”もクールだ。
ユーロ5にはFIセッティングのみで適合、デザインはさらにアグレッシブに
2018年モデルとして登場した初代から初のモデルチェンジとなったホンダ「CB1000R」は、CBR1000RR由来の並列4気筒エンジンを搭載する“ネオスポーツカフェ”コンセプトを体現したスポーツネイキッドだ。
2021年モデルの主な変更内容は、エンジンのFIセッティングを変更してスムーズなパワーデリバリーを実現するとともにユーロ5に適合。そして新デザインのTFTフルカラー液晶メーターやリデザインされたサブフレーム、新型ホイール、新デザインのヘッドライトユニットなどによりアグレッシブなスタイリングを手に入れ、さらにスマートフォン接続によるボイスコントロールシステムとUSB充電ソケットなどを採用したことだ。
新しい5インチのTFTフルカラー液晶メーターは視認性を向上し、4パターンの表示モードを備える。サブフレームはリデザインされ、シルバーアルマイト処理でハイライトを演出。ナンバープレートホルダーは小型化された。
エンジンの変更はFIのリセッティングのみで、レイン/スタンダード/スポーツ/USERという3+1のライディングモードもそのまま継承している。WMTCモード燃費は17.1L/km。ショーワ製アジャスタブルのSFF-BPフロントフォークやラジアルマウントキャリパーなども不変だ。
スタイリング上で印象的なのは、ティアドロップ型となった新デザインのLEDヘッドライトだろう。従来は発光面が垂直に立っていたが、新型はやや後ろに寝かされ、同じく形状変更を受けたラジエターシュラウドと調和のとれた流れを表現している。
もうひとつのトピックは、「The Black Edition」と名付けられた特別仕様を用意したことだ。ハンドメイドカスタムをイメージした黒づくめ仕様で、ヘッドライトリムやシュラウド、サブフレーム、ステッププレートからフットペグ、さらにはエキゾーストパイプに至るまでをブラックアウト。フロントフォークのインナーチューブもコーティングを施すこだわりようだ。
日本における新型発表時期や価格、ブラックエディションをラインナップするのかどうかなどについては引き続き情報を収集していきたい。
HONDA CB1000R[2021 model]欧州仕様
【HONDA CB1000R[2021 model]欧州仕様】主要諸元■全長2120 全幅789 全高1090 軸距1455 シート高830(各mm) 車重212kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 145ps/10500rpm 10.6kg-m/8250rpm 変速機6段 燃料タンク16.2L■キャスター25°/トレール100mm ブレーキF=台310mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ256mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格&発売時期:未発表 ※諸元等は全て欧州仕様
HONDA CB1000R[2021 model]ディテール
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