拡がるサービス! もう迷っている時間はない

列島縦断SSTRでも役立つETC2.0限定の賢い使い方〈MSC-BE700E/S〉

年々人気が高まる列島縦断ツーリングイベント「SSTR」

「SSTR(サンライズ サンセット ツーリング ラリー)」は、世界的なオートバイ冒険家・風間深志氏が発案した独創的なツーリングイベント。基本ルールは、日の出とともに自身で定めた日本列島の東海岸からスタートし、日没までに日本海の千里浜にゴールするという単純明快なもの。「Chasing the Sun(太陽を追い駆けろ)」をテーマに掲げ、東の海に昇る朝日とともにスタートし、太陽を追い駆けながら日本列島を横断し、石川県の千里浜に沈む夕日を見送る。優劣をつけるものではなく、それぞれのライダーが自身の旅のテーマに沿い、無事にゴールゲートを通過し、全国から集ったライダー同士で交流を深めることを主な目的とした自己完結型のアドベンチャーラリーだ。

’20年春に開催予定だったが、新型コロナ禍の影響で’20年10月1日〜’21年3月31日のオープン開催方式となった。

ETC2.0限定で高速道路/道の駅の行き来がおトクに

さて、SSTR等で列島を縦断するとなれば、高速道路を使うことも多いだろう。そこで視野に入れておきたいのが、ETC2.0限定の賢い使い方だ。

従来、一般道の「道の駅」を利用するために高速道路をいったん降りると、もう一度高速道路に戻る際に改めて初乗り料金が必要だったが、車両ごとの経路情報を把握しているETC2.0では、柔軟な料金設定が可能となった。全国23ヶ所限定ではあるが、道の駅利用のために一時退出をしても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金で高速道路を継続利用できるのだ。

利用のための条件は、全行程で同一のETCカードを利用し、対象のインターチェンジもしくはスマートインターチェンジでの乗り直し、かつ順方向にて利用した場合。対象の道の駅に必ず立ち寄る必要があり、国道側より進入する。対象のインターチェンジまたはスマートインターチェンジ退出後、3時間以内に同一のインターチェンジから再流入する、という流れ。

SSTRで千里浜を目指すとなると、「親不知ピアパーク(新潟県)」の利用価値が高くなりそう。首都圏からなら「玉村宿(群馬県)」、西日本からなら「若狭おばま(福井県)」「アグリの郷栗東(滋賀県)」も利用しやすい。ローカル色が濃く、高速道路上にあるサービスエリアとはまた違った趣のある道の駅。ETC2.0で賢くお得に使ってみよう。

ETC2.0は、現状でも圏央道走行時に料金が約2割引となるが、さらに今後はガソリンスタンドや駐車場での支払いに活用するなど、利便性向上に大きく寄与していくとのこと。キャッシュレス化による利便性向上や決済処理の効率化、接触機会の低減による新型コロナウイルスへの感染予防などの効果が期待される。

ちなみに、ケンタッキーフライドチキン相模原中央店では、ドライブスルーでの決済にETC(2.0に限定せず)を活用する試行運用を’20年11月30日まで行っている。NEXCO中日本などが実施するETC多目的利用サービスでは、ETCサービスを有料道路料金の支払い以外の、物品販売や飲食の決済等での活用を目指している。

ETC多目的利用サービスを用いたこのドライブスルーは日本初。利用するにはETCカード番号とクレジットカード番号を登録し、モニター会員となり、登録したETCカードを車載器に挿入しておくことでETCによる会計ができる。購入商品は1割引きとお得だ。

未来へ向け、ますます便利になっていくETC2.0。もう導入を迷う必要はないだろう。

ETC2.0 一時退出実験対象道の駅

■東北エリア
【岩手県】八戸自動車道「九戸IC」/ 道の駅「おりつめ」
【宮城県】東北自動車道「村田IC」/ 道の駅「村田」
【福島県】磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」/ 道の駅「猪苗代」
■関東エリア
【茨城県】首都圏中央連絡自動車道「五霞IC」/ 道の駅「ごか」
【群馬県】関越自動車道「高崎玉村SIC」/ 道の駅「玉村宿」
【千葉県】富津館山道路「鋸南保田IC」/ 道の駅「保田小学校」
【千葉県】首都圏中央連路自動車道「木更津東IC」/ 道の駅「木更津うまくたの里」
【山梨県】中部横断自動車道「白根IC」/ 道の駅「しらね」
■北陸エリア
【新潟県】北陸自動車道「親不知IC」/ 道の駅「親不知ピアパーク」
【福井県】舞鶴若狭自動車道「小浜IC」/ 道の駅「若狭おばま」
■中部エリア
【愛知県】新東名高速道路「新城IC」/ 道の駅「もっくる新城」
■近畿エリア
【滋賀県】名神高速道路「栗東IC」/ 道の駅「アグリの郷栗東」
【兵庫県】舞鶴若狭自動車道「春日IC」/ 道の駅「丹波おばあちゃんの里」
■中国エリア
【広島県】中国道「千代田IC」/ 道の駅「舞ロードIC 千代田」
【広島県】中国道「戸河内IC」/ 道の駅「来夢とごうち」
【島根県】中国道「六日市IC」/ 道の駅「むいかいち温泉」
【鳥取県】米子道「江府IC」/ 道の駅「奥大山」
【山口県】山陽道「徳山西IC」/ 道の駅「ソレーネ周南」
■四国エリア
【愛媛県】高知自動車道「新宮IC」/ 道の駅「霧の森」
【徳島県】徳島自動車道「美馬IC」/ 道の駅「みまの里」
■九州・沖縄エリア
【宮崎県】九州自動車道「えびのIC」/ 道の駅「えびの」
【熊本県】九州自動車道「人吉球磨SIC」/ 道の駅「人吉」
【長崎県】長崎自動車道「東そのぎIC」/ 道の駅「彼杵の荘」

ウィズハーレーおすすめ2輪車専用ETC2.0車載器・MSC-BE700E/S:防水/防塵規格の最高条件IP68/66をクリア

【GPS搭載 ミツバサンコーワ MSC-BE700E】取付スペースの限られている2輪車において、走行の邪魔にならないようGPSアンテナ/ETCアンテナ/ETCインジケーターを一体化。愛車のデザインをできるかぎり崩さないように設計されている。●価格:25,850円

[左] W13×H13×D40mm/約7gのインジケーターはメーター左横に。災害時支援情報と安全運転支援情報を受ければ赤色が点滅、注意警告情報は緑色に点滅する。[右] W81×H22×D112.5mm/約150gの本体車載器はラゲッジケースに収めた。

[左]W40×H15.8×D44mm/約22gのアンテナ/インジケーターはマスターシリンダーの上に。[右] カードの有効期限切れなど異常があれば、LED点滅で知らせてくれる。

【GPS搭載 ミツバサンコーワ MSC-BE700S】独立型スリムインジケーターにETC/2.0情報を集約したことで、見えない位置にアンテナを付けることも可能になり、取付自由度が向上。アンテナやインジケーターを目立たせたくない人にオススメ。●価格:25,850円


●文:ウィズハーレー編集部 ●写真:栗田晃 ●画像提供:ハーレーダビッドソンジャパン ミツバサンコーワ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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