往年の雰囲気に捉われず、現代の技術を投入
アクティブが製作したKATANAカスタムのコンセプトは、STDの資質に磨きをかけること。低く構えたスタイルや大型化されたスクリーンからは、往年のカタナの再現という意識が窺えるものの、同社が最も重視したのは、ワインディングロードでの運動性能。もちろんKATANAはSTDでもスポーツライディングが楽しめるのだが、アクティブのデモ車はSTDより1ランク上…と言いたくなる、自由自在で上質な乗り味を獲得していた。
軽快なフットワークを実現するゲイルスピードのホイール/ブレーキや、重厚な排気音のアクラポヴィッチのスリップオンマフラー、ナンバーを移設するフェンダーレスキットなど、アクティブのデモ車は注目すべき要素が多いものの、中でも筆者が感心したのは、ライディングポジション関連部品と前後ショック。上半身が適度に前傾するローポジションバーハンドルとホールド感が抜群のバックステップのおかげで、マシンとの一体感は格段に向上しているし、ハイパープロのフォークスプリング&リヤショックの効果で、コーナリング中に感じる手応えや路面の凹凸の吸収性は、STDとは完全な別モノになっていた。
前述したように、アクティブがこのデモ車で最も重視したのは運動性能だが、各部のカスタムによって獲得した美点は、市街地走行やツーリングでも大きなプラス要素になるはずだ。
●文:中村友彦 ●写真:山下博央 ●取材協力:アクティブ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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