
【岡崎静夏(おかざき・しずか)】チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな”バイクフリーク”。’09〜’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。
ホンダ レブル250:あえてシンプルなブラックアウトに
ユーザーの想像力と創造性を刺激するために、あえてシンプルなブラックアウトに徹して生成り感を持たせたモデル。くびれを強調したナローフレームにCBR250Rベースの単気筒エンジンを搭載する。
【HONDA REBEL250】主要諸元■全長2205 全幅820 全高1090 軸距1490 シート高690(各mm) 車重170kg ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ249cc 最高出力26ps/9500rpm 最大トルク2.2kg-m/7750rpm 6段リターン 燃料タンク容量11L ■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:59万9500円
走りはもちろん、眺めても楽しい! これは一石二鳥
私が取り組んでいるレースの世界はどこまでもストイックですが、それとは対極にあるのが、この「ホンダ レブル250」。タイヤが2つの乗り物という意味では同じジャンルですが、レーシングマシンとはまったく違って、気持ちを伸びやかにリラックスさせてくれる1台です。
力あるルックスと扱いやすさを同居させたレブル250の車体。ワイルドさとスタイリッシュさを合わせ持ったデザインが、ストリートから郊外までどんなシーンにもよく似合う。
「シート高が低く両足がべったり着くので、足着き性は不安がありません。ゆったりとラクチン快適なポジションですが、その分、身長158cmの私にはハンドルがやや遠めに感じました」(静夏さん)
カラーバリエーションは左からマットジーンズブルーメタリック、マットフレスコブラウン、マットアーマードシルバーメタリックの3色。
まず、なんと言ってもカッコいい。レーシングマシンやスーパースポーツとはニュアンスが違って、ストリートファッションにも似合いそうなスタイリッシュなカッコよさですね。
レーシングライダーの自分としてはちょっと残念な思いもあるんですが、たぶんイマドキのライダー全般にウケるのは、レブル250みたいなファッショナブルで気負わない雰囲気なんじゃないでしょうか。実際、とても人気のモデルだということですが、すごく理解できます。
だってもう、どこに置いておいてもカッコいいんですよ!? どの角度から眺めてもカッコいい。キマりまくってます。イマドキのライダーなら「映える~」と言いながらスマホで写真を撮りまくると思います(笑)。
イマドキのライダーにウケそうなポイントはもうひとつあります。それはライテクみたいにちょっと難しいことを考えなくても、しっかりと走ってくれること。もっと自由に、ファッションとしてカッコいいバイクライフを楽しみたい。そんなライダーにはかなりオススメです。
【誰もが気負わず乗れる車体構成】690mmの低シート高を中心に、さまざまな体格のライダーが気軽に乗れるライディングポジション。フォーク角に2°のスラントアングルを設けることで、ハンドリングをより自然なものに。
【日常的な扱いやすさを重視したエンジン特性】CBR250Rベースの単気筒エンジンは、日常ユースを重視して低回転域を重視しリセッティング。吸排気系やFIを見直し、低速でも粘り強い特性に。メカニカル音も演出している。
【アクセルを開けるのが楽しくなる排気音】アイドリングから高回転域まで、スタイリングに合わせたエンジンサウンドを奏でるようチューニングされているマフラー。2室構造の採用で歯切れのよいパルス感を強調する。
【Sエディションはひときわ個性的】ボディ同色のヘッドライトカウルや重厚感のあるフォークブーツ&カバー、アクセントとなるブラウンカラーシートを標準装備した「Sエディション」を設定。STD+3万8500円の63万8000円。
後編では、岡崎静夏さんがレブル250に試乗。そのインプレッションをお届けする。
●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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