佐藤寿宏のレース通信

チームノリックジュニアの一期生、’21年はSBKに参戦! 野左根航汰インタビュー

  • 2020/10/18

全日本ロードレース選手権JSB1000クラスをリードしているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰。全日本チャンピオンになることが濃厚な状況となり、2021年シーズンは、スーパーバイク世界選手権へ参戦することが発表された。そんな野左根に、今の心境を語ってもらった。

「自分がどれだけ戦えるのか、楽しみと不安が半々」

YM――’21シーズン、スーパーバイク世界選手権(SBK)に行けることが決まったときの感想は、いかがでしたか?

野左根「話をいただいたのが9月だったのですが率直に、うれしかったですね。SBKに参戦することを目標にしていましたし、理想的な形で実現したことに感謝したいですね」

YM――SBKが具体的な目標になったのは、いつくらいからなんでしょうか?

野左根「もちろんMotoGP™も夢ではありますし、開発ライダーとしてお仕事もしていますが、全日本JSB1000クラスを戦っている中で、現実的な目標としてSBKが、今の技術を生かせるのではないかと思いました。具体的には、2、3年前ですかね」

YM――ヤマハには、自分自身でSBKに行きたいと希望を出していたんですよね? その意志を伝えたのは、いつなんでしょうか?

野左根「今年に入ってからですね。もちろんJSB1000クラスでチャンピオンを獲ったらということも言いました」

YM――ほとんどが初めて走るサーキットばかりですよね。

野左根「そうですね。ただ、それは誰しも通る道なので、イメージトレーニングなど、走る前にできることをしっかりして臨もうと思っています」

YM――SBKはピレリタイヤのワンメイクですが、4年前にYARTでEWCに出たときには、ピレリに苦戦していた印象があるのですが、あのころとは、野左根選手もライダーとして成長していると思います。どう攻略していこうとか考えていますか?

野左根「ピレリタイヤも進化していると思うので、実際、履いてみないと何とも言えないですし、みんな同じタイヤを使うので苦手とか言っていられないですからね。YARTで走らせてもらったのは、4年前のことですし、タイヤも自分も変わっているので、早く特性をつかんで乗りこなしていきたいですね。

YM――ジョナサン・レイ選手やスコット・レディング選手などと同じレースを戦うことになりますが、楽しみですか?

野左根「楽しみな部分もありますし、どれだけ自分が戦うことができるか不安な部分と半々ですね。レイ選手は勝ち続けていますし、レディング選手は、MotoGP™からスイッチしても速いですし、他のメンバーも非常に強いライダーばかりなので、自分自身もさらに成長して行きたいですね」

野左根航汰選手[YAMAHA FACTORY RACING TEAM] [写真タップで拡大]

YM――来シーズン加入するGRT Yamaha WorldSBK Junior Teamは“ジュニアチーム”という位置付けですが、いずれワークスチームに昇格して、チャンピオンを獲って、MotoGP™にという絵は描いていたりしますか?

野左根「そうできれば理想ですし夢ではありますが、まだ、そこまで先の先を考える余裕はないですね。今は、目の前のこと、全日本チャンピオンを獲ることに100%集中したいと思っています」

YM――GRT Yamaha WorldSBK Junior Teamはイタリアをベースにしているチームですよね。どんな印象を持っていますか?

野左根「来シーズンチームメイトになる(ギャレット)ガーロフ選手は、今年ルーキーですが、表彰台に上がる活躍をしているので、チーム力も証明されています。自分も同じようなリザルトを期待されていると思うので、実現できるように全力を尽くしたいですね」

――全日本ロードレース選手権は、残すところ10月31日(土)、11月1日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで開催される最終戦MFJグランプリのみ。ここまで野左根は、3戦6レースで6連勝を飾っている。来シーズン、世界に羽ばたく野左根が、全戦全勝でシリーズチャンピオンに輝くか!?

野左根航汰選手[YAMAHA FACTORY RACING TEAM] [写真タップで拡大]

●文&写真:佐藤寿宏
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佐藤 寿宏(ことぶき)

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ロードレースを追いかけること20年以上のフリーライター。国内外の様々なレースを現場取材しており、若手ライダーにも慕われる。愛車はスバル・レガシィから乗り換えたレヴォーグというボクサー党だ。