“アルティメットスポーツ”の未来やいかに?

パワードマシンは大排気量化/過給機搭載で規制時代を生き抜く【バイク新車近未来予想】

H2に端を発するカワサキのスーパーチャージャー(SC)モデルが勢力を拡大中。’20年春に登場したネイキッドのZ H2に続くSC第4弾として、クルーザーを妄想してみた。抜群に似合う元ネタがエリミネーター。旗艦は900cc水冷直4を積む異色作だったため、H2のユニットを搭載しても全く違和感がない。そしてドラッグレーサー風スタイルとSCの親和性は最高! VMAXなき今、ぜひ欲しい筋肉系クルーザーだ。

KAWASAKI Eliminator H2[予想イメージCG]

【オリジナル:’85 カワサキ エリミネーター】和製アメリカンの先駆者=カワサキが生んだエリミシリーズ。第1弾はGPz900R譲りの直4を積む驚速ドラッガーだ。

カワサキ エリミネーター

■水冷4スト並列4気筒 908cc 105ps 8.7kg-m 238kg(乾燥) ●輸出車

【ベース車両 ’20 カワサキ ニンジャ H2カーボン】2輪史上初のSC市販車として’16デビュー。機械的に回転する羽根車で過給し、分厚いトルクと異次元の加速で魅せる。

KAWASAKI Ninja H2 Carbon

■水冷4スト並列4気筒 998cc 231ps 14.4kg-m 238kg(装備) ●税込価格:363万円

【ライバル:トライアンフ ロケット 3R】二輪量産車最大の2.5Lエンジンを搭載する怪物。’19年に登場した限定仕様が、’20年に通常モデルとして登場した。

トライアンフ ロケット3R

■水冷4スト並列3気筒 2458cc 167ps 22.5kg-m 318kg(装備) ●税込価格:265万3000円

ヤマハ VMAX/LMW:三輪とともに二輪版復権も熱望

’17年で殿堂入りしたプレミアムドラッガー・VMAXをベースにしたLMW(リーニングマルチホイール)の登場が噂されている。845ccのナイケンを超越したLMWの親玉として楽しめそうだ。VMAXはユーロ4に対応せず終了したが、エンジンに手を入れ、クリーン化すると見る。LMWとして市販できるなら、当然二輪版も出すべきと声高に主張したい。サイズは初代と同程度にコンパクトだとウレシイ。

YAMAHA VMAX/LMW[予想イメージCG]

ヤマハは数年前からVMAXをベースにしたLMWの特許を申請中。並行して傾くフロント機構は、操舵アシスト付きでラグジュアリー系のようだ。

【オリジナル:’07 ヤマハ VMAX1200】北米をターゲットに開発されたV4ドラッガー。吸気効率を高めるVブーストの採用などでゼロヨン10秒台を誇り、大人気を博した。

YAMAHA VMAX1200

■水冷4ストV型4気筒 1198cc 135ps 12.0kg-m 263kg(装備) ●当時価格:103万9500円

【ベース車両:’17 ヤマハVMAX】2代目は完全新設計で、230万円超の高額モデルに。排気量を1.7Lに高め、電子デバイスも搭載。軸距が+110mmとなり車体が大型化した。

ヤマハVMAX

■水冷4ストV型4気筒 1679cc 151ps 15.1kg-m 311kg(装備) ●当時価格:237万6000円

創刊48年のヤングマシンが蓄えた知恵とカンをベースに、願望&妄想も織り交ぜながら導き出すバイクの近未来予想。次ページでは胸アツ’80年代車・CB998F、GPZ900R、FZ900 Fazerについて予想する。
〈特集〉バイク新車近未来予想


●文:沼尾宏明 ヤングマシン編集部 ●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事