今まだエフが50万円超から選べる奇跡〈実例物件サンプリング〉
- 相場:90万円前後(約40~150万円)
- タマ数:選べる方
’79~’81年の251㏄以上の販売台数では、Z400FXやXJ400に混じってベスト3圏内を維持。最盛期の’81年には1万1841台という販売台数を記録しただけあって、タマ数は豊富だ。登場から40年を経過しているだけに良個体は減少しているが、それでも価格と相談しながら選ぶ余地アリ。当時からのオーナーが年齢を理由に手放す傾向も見られるので、文化財として継承していきたい。
サンプル1:3オーナーの場合
走行距離少なめのFAで3オーナーの個体。フルノーマルを維持してきたこともあっての価格で修復歴もない。外装はリペイント予定だという。
サンプル2:ノーマルFCの場合
走行距離疑義車ではあるものの、フルノーマルを維持してきたフロント18インチ・ブーメランコムスターのFC。塗装の保存状態もいいようだ。
サンプル3:インテグラの場合
好調美車の希少なノーマルを謳う個体。走行距離は2万km超だが、静態保存よりも走り続けているほうが好調な場合もあるので見極めたい。
羨望の”逆車エフ”も流通あり〈実例物件サンプリング〉
CB900F
- 相場:100万円前後(約77~126万円)
- タマ数:少ない
日本では排気量の自主規制があったため750Fのみの正規販売だったが、海外仕様では900Fが本命だった。国内仕様と異なり、’83年にはFDが発売された。いわゆる”スペンサーカラー”は北米のみのラインナップだった。赤のボディ色は希少性からも人気。
サンプル:本命はスペンサーカラー
加速ポンプ付き純正キャブレターなどを採用。輸出仕様にしかないカラーリングだが、フレディ・スペンサーの伝説ゆえに高い人気を誇る。こちらはアメリカで34年間、前オーナーが大切に所有してきたコンディション良の個体。
CB1100F
- 相場125万円前後(約112~150万円)
- タマ数:極少
「CB1100F」はシリーズの最終モデルで最高出力110ps。エンジンはCB900Fと同じストローク69mmだ(ボアは64.5→70mmに)。欧州仕様が日本仕様のCB750FCと同様のルックスだったのに対し、北米仕様はビキニカウルと角型ヘッドライト、キャストホイールが採用された。
サンプル:フラッグシップは高値安定
オリジナル状態を保ったノーマル車で、欧州より入荷。最近まで乗られていたためエンジンも好調だという。日本では新規車検3年の扱いとなる。タマ数は圧倒的に少なく、検索でヒットするのはフルカウルモデルCB1100Rの半分ほど。
いまならまだ手が届く、胸アツ’80年代の青春名車購入ガイド。次ページでは、’80sバイクデザインの金字塔・スズキGSX1100Sカタナを中心に解説する。
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