’20年も国内レース・J-GP3に参戦する女性レーサー・岡崎静夏さん。今回の試乗車・ホンダCB400SUPER FOURを前に、いつになく熱く語り続ける。長い歴史を持つ”本物”の存在感が、ライダーの熱いスピリッツを刺激するようだ。インプレッションレポート前編をお届けする。
【ホンダ CB400 SUPER FOUR】初代発売は’92年のロングセラーモデル。スーパーフォアを略して「スーフォア」と呼ばれ愛されている。’99年登場のNC39型からハイパーVTECを搭載。以後バージョンアップを続け、最新モデルはよりきめ細やかな制御のハイパーVTEC Revoを採用。
変わることなく貫き通す、その姿勢がカッコいい
レーシング”女子”と呼んでいただいている自分ですが、果たして本当にそれにふさわしいのかどうか、我ながらはなはだ疑問です(笑)。
年齢や姿形にも問題アリと自覚していますが、”女子”と呼ばれて最大級に引っかかるのは、中身が”オトコ”ってこと。頭の中はバイクとレースのことだらけって、イイんでしょうか?
イイんです、そんな女子がいたって(笑)。だって、バイクはカッコいいしレースは面白いですからね。こればっかりはいくら月日が経っても、経験を重ねても変わりません。
なぁんてことを改めて考えたのは、CB400スーパーフォアをお借りしていた間のこと。朝、CBを眺めるたびに「カッコいいなぁ……」と惚れ惚れしてしまったからです。
大丈夫か、自分……。
と思いつつ、昂ぶる気持ちはどうしようもありません。セルボタンを押し、「ドウン!」とエンジンに火が入ると、もうたまりません! アイドリングだけで直4サウンドに聴き入ってしまいます。最高!
大丈夫か、自分……。
バイク好きな皆さんに説明するまでもありませんが、「CB」はホンダにとって正統的な名称です。
最初にこの名が使われたのは1959年のCB92とのこと。そこからさまざまな排気量にCBを冠したバイクが登場しましたが、ヨンヒャクに限っても1974年のドリームCB400FOURが発端ですから、50年近い歴史があることになります。
自分はもちろんその当時を体験しているわけではありません。でも、今こうして最新のCB400SFを見ていると、「変わることのないバイクらしいカッコよさってあるんだなあ」としみじみ思います。
それに、「昔からあるのに、変わらずにカッコいいままでいられる」って、本当にスゴイことですよね! どんなに歴史があっても、時間が経つにつれて変な方向に行ってしまう製品が(バイクに限らず)多い中で、CBにしかないカッコよさを貫き続けているって、その存在自体がカッコいい。
と、アイドリングのままで語り続けてしまいました。さあ、走ろう!
CB400 SUPER FOUR のディテールをチェック
●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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