基本構成は現代的ながら、「遺産」「伝統」を意味するヘリテイジな外観を持つモデル群。ドゥカティは既存のネオクラシリーズ・スクランブラーから派生モデルを追加している。〈ラインナップ〉ドゥカティ スクランブラー 1100シリーズ |800シリーズ
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ドゥカティ スクランブラー1100 シリーズ:兄貴分に快適旅仕様を追加
スーパースポーツのイメージが強かったドゥカティが、’15年に懐古スタイルやテイストを重視した800cc版スクランブラーシリーズを投入。大人気を博し、’18で兄貴分の1100を追加した。パンチ感が強烈な1079cc空冷SOHC2バルブLツインを、剛性の高い専用フレームに搭載。フロントはWディスクとなり、800に非装備のIMUほか豊富な電脳がサポートする。’20では旅適性を高めたプログレードを設定。右2本出しマフラーと居住性の高いシートが特徴で、トルク重視の出力設定や専用トラクションコントロールも与えた。
スクランブラー 1100 スポーツプロ
スクランブラー 1100 プロ
スクランブラー 1100 スポーツ
ベース車は左右出しアップマフラーを装備。800のアイコンに相当するSTD仕様。スペシャ ルと同様のサスに、キャストホイールを履く。
スクランブラー 1100 スペシャル
モダン仕様で、茶色シートや前後スポークホイールを採用。マルゾッキ製φ45mmフルアジャスタブルとKYBリヤショックを備える。
スクランブラー 1100
前後にフル調整式のオーリンズサスを奢る上級版。倒立フォークはφ48mmと最も太い。車体色と、異素材を組み合わせたシートも専用。
ドゥカティ スクランブラー800 シリーズ:スペックそのままにユーロ5へ対応
スクランブラー アイコンダーク
803cc空冷Lツインを積む弟分は、扱いやすい軽量な車体と快活なエンジン、フロントシングルディスクを採用。心臓部は、ユーロ4同等の性能を維持しながらユーロ5に適合している。従来の基本モデルはアイコンだったが、’20で新たにエントリーグレードのダークがデビュー。価格も100万円台を実現した。
スクランブラー カフェレーサー
小型のビキニカウルにセパハン、シリーズ唯一のバーエンドミラーによる顔が圧巻。’60年代GPレーサーを意識したカラーをまとい、前後17インチのスポークホイールとシングル風シートでカフェテイスト満点だ。
スクランブラー デザートスレッド
最もオフ志向の強いバージョンで、φ46mm大径フォークにF19インチのブロックタイヤを採用。剛性を高めたフレームやオンオフ可能なABSまで備える。ホールトラベルはアイコン比で+50mmの200mmに延長した。
スクランブラー フルスロットル
F・ガルシア選手のダートトラックマシンをモチーフに、フラットなシートとゼッケン風サイドカバー、右2本出しサイレンサーを与えた。足まわりは前後18インチ。専用カラーと超小型のフロントフェンダーにも注目だ。
スクランブラー アイコン
フロント18&リヤ17インチキャストホイールを履く標準仕様。’62スクランブラーを意識した黄 色と鮮やかな橙が選べる。’19で全車がコーナリングABSや油圧クラッチ、X字プロテクター付きLEDライトを獲得した。
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