快適な林道ツーリングをサポートしてくれる最新オフロードブーツ×11選〈後編〉

オフロードマシンビギナーや、林道走行にこれからチャレンジする人たちに向けた「初めての林道ツーリングブーツ選び」。林道ツーリングで最適となるプロテクション性能と歩行性能を両立したオフロードブーツの最新モデルを『オフロードマシン ゴー・ライド』より2回に分けて解説。今回は後編として6足を紹介しよう。


●文:小泉裕子 ●写真:堤晋一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

長距離やアドベンチャーツーリング用に開発されたG-MIDLANDの内装にGORE-TEXを採用したブーツ。長時間履いても疲労を感じさせない軽さと履き心地に加え、快適な靴内環境を保つ。それでいてスネ部とくるぶしやカカト部分にプロテクターを装備するなど、プロテクション性も備える。林道キャンツーなど林道滞在時間の長いライダーにオススメだ。

【GAERNE G-MIDLAND GORE-TEX】■素材:本革(フルグレインレザー)、GORE-TEX 重量:1000g サイズ:25.0〜29.5cm(0.5cm刻み) ●カラー:ブラック ●価格:4万1250円|ジャペックス

[1] 背部分に伸縮性のある素材を使用することで、ふくらはぎへのフィット感を向上。内側には滑り止め加工を施した耐熱仕様のスエードを使用。[2] 修理交換可能なオリジナルソールは内側をフラットソール、外側をブロックソールにすることでさまざまな状況に対応する。[3] 上部のベルクロ、下部2つのバックルシステムで素早く簡単に着脱でき、ストラップは3mm単位で調整可能。[4] 高い防水耐久性、防風性、透湿性を持つGORE-TEXを採用した内装は、長時間の装着でも快適な靴内環境を保つ。

編集部による5段階評価

ガエルネ Gミッドランド ゴアテックス:GORE-TEXを搭載した高次元のアドベンチャーブーツ

軽量化、柔軟性にすぐれたテクノマイクロ素材を採用、ミドルレンジかつ堅牢な外観からは想像できないほどの軽さと高いフィット感を持つ。また足首まわりの可動域と規制力のバランス感は操作性とプロテクション性を高次元で両立させている。足幅も広く作られており、日本人の足にフィットしやすい。レース使用も林道にも欲張れるコスパにすぐれたモデル。

【SIDI AGUEDA】■素材:テクノマイクロ 重量:1550g(9.5サイズ) サイズ:7.5(25.5-26cm) 8.5(26-26.5cm) 9.5(26.5-27.5cm) 10(27-28cm) 11(27.5-28.5cm) 11.5(28.5-29.5cm) ●カラー:ブラック×ブラック、フローイエロー×ブラック
●価格:4万7080円|ウエストウッド

[1] つま先から足首にかけてプロテクションパーツを装着。つま先とカカトもしっかりプロテクトされている。プロテクション性の高いブーツの中では足なじみが早いのも特徴。[2] 広い足幅の型を採用することで、日本人の足型にフィットしやすくなっている。[3] ピボット機構の採用はないものの、上位モデルにも通じる縦方向への可動域、横方向への規制力を持つ。[4] ロングストラップを標準採用し、ニーブレース装着に対応している。

編集部による5段階評価

フォーマ ADVツアラー:長時間の走行も疲れ知らず。軽量&防水アドベンチャー

ライディング中の安全性だけでなくバイクを降りた後の歩きやすさも開発コンセプトになっているフォーマの実力派ショートブーツ。ハードなライディングでも安心感を得られるプロテクション性に加え、地面をしっかりグリップしつつ柔らかさも持たせることで、驚くほど高い歩行性を確保。林道キャンツーや探検好きライダーに最適なショートブーツ。

【Forma TERRA EVO LOW】■素材:本革オイルレザー、透湿防水DRYTEX 重量:1100g(4Lサイズ) サイズ:39(25.0cm)〜45(28.0cm) ●カラー:ブラウン ●価格:4万6200円|岡田商事

[1] ブーツ丈を約25cmにショート化し、街乗りからダートまで気軽に使える逸品。[2] 独自のアドベンチャーソールはダートなどで高いグリップ力を発揮し、歩行性も高い。[3] ショート丈ながら、つま先とカカトにくわえ足首もしっかりとサポートされており、その安心感はオフロードブーツそのもの。[4] ブーツ上端部にストレッチ素材を使用することでフィット感を向上。ブーツ内側にはパッドが装着され、ソフトな履き心地を実現している。

編集部による5段階評価

シディ アグエダ:日本人の足によくなじむ、軽量で幅広く使えるモデル

前述したように、サイズ感は人、メーカー、ブーツごとに小さいながらも差異がある。その小さな差異に気づかないまま、購入時に違和感なかったブーツが、実際に林道ツーリングに行った先で足を痛めつけてくるようなことになる前に、ショップでどうサイズ感を調整すればいいのかをポイントを押さえておこう。

カカトのいちを正しい場所に合わせる

新品のブーツはパッドがどこもヘタっていないので、そのまま履くと足はブーツ内でやや前方に位置する。そこでカカトを地面にコンコンと打ちつけ、カカトの位置を正規の場所に合わせる。その状態で親指を動かしてサイズ感をチェックしよう。親指が中底から浮かずに、親指でタオルをジリジリ手前に引き寄せるような動きができるなら正解のサイズ。もし親指が動かせなかったらもっと大きいサイズを試そう。

専用ソックスやインソールを用いて、さらに自分好みのフィッティングに!

厚手のソックスやインソールを使用することで、ブーツと足とのフィット感が大幅にアップする。またニーブレイス装着が考慮されていたり衝撃吸収性なども高いので、疲労軽減にも貢献してくれる。ピッタリだが少し骨に当たる、といったこともソックスで守られることでピッタリのメリットだけを受けられるのだ。

プロテクターとの相性もチェック

ニーブレースやニーパッド、ハードなものやソフトなもの含めて自分のスタイルに合うプロテクターと合わせて、試し履きをさせてもらおう。ブーツによってはニーブレースに対応するものと対応しづらいものもあり、足のサイズ感をピッタリ合わせても、ニーブレースとふくらはぎの幅も含めた履き心地やストラップ長を考慮しなければいけないからだ。ロングストラップが用意されているモデルもあるので、ショップで確認してみよう。

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