快適な林道ツーリングをサポートしてくれる最新オフロードブーツ×11選〈後編〉

  • 2020/4/29
最新オフロードブーツ×11選

オフロードマシンビギナーや、林道走行にこれからチャレンジする人たちに向けた「初めての林道ツーリングブーツ選び」。林道ツーリングで最適となるプロテクション性能と歩行性能を両立したオフロードブーツの最新モデルを『オフロードマシン ゴー・ライド』より2回に分けて解説。今回は後編として6足を紹介しよう。

●文:小泉裕子 ●写真:堤晋一

オフロードブーツにおけるサイズ選びの重要性を知る

自分の足のサイズ感は、把握しているつもりでも意外とアバウトなもの。オフロードブーツを選ぶ際は、左右での足の大きさの差/足の甲の高さ/足の甲の幅/ふくらはぎの太さなど、この”サイズ感”がよりシビアに求められる。さらに、メーカーごとに使用している足型/パーツ/素材などでサイズ感の違いが出ることがあり、例えば同じ25.0cmでもピッタリだったり小さかったりすることもあるので注意が必要だ。

たとえば筆者の場合は、普段の靴は24.0cmだがモトクロスブーツは25.0cmでぴったり、エンデューロブーツも25.0cmだが、歩いてしばらくすると小指への激痛がくるので、おそらく25.5〜26.0cmくらいがいいのかもしれない。また、別メーカーのエンデューロブーツは25.0cmでピッタリなので、このことだけでもだいぶ各ブーツのサイズ感の違いを感じ取ってもらえると思う。

履いたことのないオフロードブーツを買う時は、必ず試し履きをしよう

人間の足は、朝と夕方ではおおよそ5〜10mm大きさに差があるといわれている。これは、体重がかかりアーチ部がたるんで広がってしまうことと、立っていると血液が足へと下りてきてうっ血してしまうため。足の大きな状態である”夕方”にシューズを購入するのがおすすめだ。

最新オフロードブーツ×11選

試着の時間は夕方に行なうが吉!

サイズ選びで関わってくる部位

お店では自分の思っているサイズより少し大きめのサイズのものも試し履きさせてもらおう。同じメーカーでもシリーズごとのソールの製法の違いで、サイズ感は同じでも足幅の長さが違うものもある。足幅が大きすぎると足が動いてマメができたり、逆に小さすぎると乗っている時は気にならなくても歩行時にブーツが足に当たる痛みに悩まされることになるので注意。

最新オフロードブーツ×11選

足の甲:一番高い部分、足長:親指の先端からカカトまでの長さ。プラス5mmのサイズが目安、足の幅:親指側と小指側の指の付け根部分の幅。

ライディング時のプロテクション性はもちろん、林道ツーリングに欠かせないのが”歩行のしやすさ”。加えてシフトペダルやブレーキペダルの操作性など項目別に評価しているので、自分のツーリングスタイルに合わせたベストな1足を見つけよう! サイズは別記しているもの以外は25.0cmを選んでおり、重量は片足の編集部実測値を掲載している。各ブランド別のサイズに対するブーツの大きさや違いなども参考にしてほしい。

ガエルネ Gミッドランド ゴアテックス:GORE-TEXを搭載した高次元のアドベンチャーブーツ

長距離やアドベンチャーツーリング用に開発されたG-MIDLANDの内装にGORE-TEXを採用したブーツ。長時間履いても疲労を感じさせない軽さと履き心地に加え、快適な靴内環境を保つ。それでいてスネ部とくるぶしやカカト部分にプロテクターを装備するなど、プロテクション性も備える。林道キャンツーなど林道滞在時間の長いライダーにオススメだ。

GAERNE G-MIDLAND GORE-TEX

【GAERNE G-MIDLAND GORE-TEX】■素材:本革(フルグレインレザー)、GORE-TEX 重量:1000g サイズ:25.0〜29.5cm(0.5cm刻み) ●カラー:ブラック ●価格:4万1250円|ジャペックス

GAERNE G-MIDLAND GORE-TEX

[1] 背部分に伸縮性のある素材を使用することで、ふくらはぎへのフィット感を向上。内側には滑り止め加工を施した耐熱仕様のスエードを使用。[2] 修理交換可能なオリジナルソールは内側をフラットソール、外側をブロックソールにすることでさまざまな状況に対応する。[3] 上部のベルクロ、下部2つのバックルシステムで素早く簡単に着脱でき、ストラップは3mm単位で調整可能。[4] 高い防水耐久性、防風性、透湿性を持つGORE-TEXを採用した内装は、長時間の装着でも快適な靴内環境を保つ。

GAERNE G-MIDLAND GORE-TEX

編集部による5段階評価

フォーマ ADVツアラー:長時間の走行も疲れ知らず。軽量&防水アドベンチャー

軽量で柔らかい履き心地に、滑りにくい柔軟なソールで歩きやすく、上部はベルクロストラップで簡単に着脱できるので、オフロードブーツということを忘れるほど。快適性や利便性を追求しつつプロテクション性も備え、足首部分はバックル留めでしっかりと足をホールドする。アドベンチャーツーリングで高い性能を発揮してくれるブーツ。

Forma ADV TOURER

【Forma ADV TOURER】■素材:本革(オイルレザー)、透湿防水DRYTEX 重量:965g(40サイズ) サイズ:39(25.0cm)〜45(28.0cm) ●カラー:ブラック ●価格:3万9380円|岡田商事

Forma ADV TOURER

[1] 油分を多く含んだ本革は柔らかく、長時間のライディングでも疲れにくい。TPUプレートが足首を保護。[2] 柔軟で軽量かつ頑丈で滑りにくいラバーソールは高いグリップ力を持ち、バイク押し引きや散策などあらゆる路面での歩きやすさにも貢献。[3] 締め付け調節を可能にする上部のベルクロストラップとプラスチックバックルを採用し、幅広いフィット感を実現した。[4] 内装は安定の透湿防水DRYTEXがムレを軽減し、靴内環境を最適化してくれる。抗菌性インソールは交換可能。

Forma ADV TOURER

編集部による5段階評価

シディ アグエダ:日本人の足によくなじむ、軽量で幅広く使えるモデル

軽量化、柔軟性にすぐれたテクノマイクロ素材を採用、ミドルレンジかつ堅牢な外観からは想像できないほどの軽さと高いフィット感を持つ。また足首まわりの可動域と規制力のバランス感は操作性とプロテクション性を高次元で両立させている。足幅も広く作られており、日本人の足にフィットしやすい。レース使用も林道にも欲張れるコスパにすぐれたモデル。

SIDI AGUEDA

【SIDI AGUEDA】■素材:テクノマイクロ 重量:1550g(9.5サイズ) サイズ:7.5(25.5-26cm) 8.5(26-26.5cm) 9.5(26.5-27.5cm) 10(27-28cm) 11(27.5-28.5cm) 11.5(28.5-29.5cm) ●カラー:ブラック×ブラック、フローイエロー×ブラック
●価格:4万7080円|ウエストウッド

SIDI AGUEDA

[1] つま先から足首にかけてプロテクションパーツを装着。つま先とカカトもしっかりプロテクトされている。プロテクション性の高いブーツの中では足なじみが早いのも特徴。[2] 広い足幅の型を採用することで、日本人の足型にフィットしやすくなっている。[3] ピボット機構の採用はないものの、上位モデルにも通じる縦方向への可動域、横方向への規制力を持つ。[4] ロングストラップを標準採用し、ニーブレース装着に対応している。

SIDI AGUEDA

編集部による5段階評価

ガエルネ Gアドベンチャー:ほどよいホールドと自由度で、オンもオフも違和感なく履ける

トライアルブーツをベースにアドベンチャーツーリング用に開発されたモデル。非常に軽く、バックル3つとベルクロによる締め付けはほどよいホールド感だ。少し固めのレザーなのに足首の曲げやすさはしっかりと確保されており、オン走行での楽な使用感をキープさせつつ、見た目はハードなオフっぽさを求めているライダーに最適なブーツだ。

GAERNE G-ADVENTURE

【GAERNE G-ADVENTURE】■素材:本革(フルグレインレザー}、透湿性素材 重量:960g サイズ:24.5〜29.5cm(0.5cm刻み) ●カラー:ブラック ●価格:2万7500円 ジャペックス

GAERNE G-ADVENTURE

【1】ベースにしているだけあり、トライアルブーツを彷彿とさせるシンプルでコンパクトな形状で、ブーツ自体は短め。【2】ソールにはダボス社製のブロックソールを採用し、足場の悪いコンディションでのグリップ力を発揮する。交換可能。なお、接着型ソールなので少し横幅は狭めになっているので注意が必要。しっかり試し履きをしよう。【3】3つのバックルとベルクロでしっかりと固定できる。【4】内装のくるぶし部分にパッドを内蔵し、履き心地も良好。

GAERNE G-ADVENTURE

編集部による5段階評価

フォーマ テラ エヴォ ロー:オフロードブーツの安心感と、気軽なライディングブーツの両立

ライディング中の安全性だけでなくバイクを降りた後の歩きやすさも開発コンセプトになっているフォーマの実力派ショートブーツ。ハードなライディングでも安心感を得られるプロテクション性に加え、地面をしっかりグリップしつつ柔らかさも持たせることで、驚くほど高い歩行性を確保。林道キャンツーや探検好きライダーに最適なショートブーツ。

Forma TERRA EVO LOW

【Forma TERRA EVO LOW】■素材:本革オイルレザー、透湿防水DRYTEX 重量:1100g(4Lサイズ) サイズ:39(25.0cm)〜45(28.0cm) ●カラー:ブラウン ●価格:4万6200円|岡田商事

Forma TERRA EVO LOW

[1] ブーツ丈を約25cmにショート化し、街乗りからダートまで気軽に使える逸品。[2] 独自のアドベンチャーソールはダートなどで高いグリップ力を発揮し、歩行性も高い。[3] ショート丈ながら、つま先とカカトにくわえ足首もしっかりとサポートされており、その安心感はオフロードブーツそのもの。[4] ブーツ上端部にストレッチ素材を使用することでフィット感を向上。ブーツ内側にはパッドが装着され、ソフトな履き心地を実現している。

Forma TERRA EVO LOW

編集部による5段階評価

ガエルネ バランス クラシック:これぞトライアルブーツの実力。軽量かつフィット感の塊

マシンとの一体感を極限まで高めた、ガエルネ最高峰トライアルブーツ。履いた瞬間からオフロードブーツとは思えない圧倒的な軽さとフィット感で、履いている感覚がなくなるほど。もちろんプロテクションは極限まで削られているが、すねやカカトなど要所は守られているので安心だ。空身に近い感覚で林道ツーリングを楽しむならコレ。

GAERNE BALANCE CLASSIC

【GAERNE BALANCE CLASSIC】■素材:合成皮革、プラスチック、透湿性素材 重量:1035g サイズ:25.0〜29.0cm(0.5cm刻み) ●カラー:カモブルー、ホワイト、ブラック ●価格:3万7000円(税抜)|ジャペックス

GAERNE BALANCE CLASSIC

[1] 特殊なヒートガードをブーツに内蔵することで、耐熱効果は変わらず軽量化を実現。また、すね部のプラスチックガードを浮かせることで、フィット感と運動性能を向上させている。プレートは3段階で任意の位置に調整可能。[2] 修理交換可能なガエルネブロックソールを採用。[3] 3カ所にあるすべてのバックルが任意の位置にビス調整だけで移設できる構造なので、ライダーの足にベストフィットさせることができる。[4] つま先高は低く、シフトペダル下に足を入れやすい。

GAERNE BALANCE CLASSIC

編集部による5段階評価

実際にサイズを選ぶ時のポイントを知る!

前述したように、サイズ感は人、メーカー、ブーツごとに小さいながらも差異がある。その小さな差異に気づかないまま、購入時に違和感なかったブーツが、実際に林道ツーリングに行った先で足を痛めつけてくるようなことになる前に、ショップでどうサイズ感を調整すればいいのかをポイントを押さえておこう。

カカトのいちを正しい場所に合わせる

新品のブーツはパッドがどこもヘタっていないので、そのまま履くと足はブーツ内でやや前方に位置する。そこでカカトを地面にコンコンと打ちつけ、カカトの位置を正規の場所に合わせる。その状態で親指を動かしてサイズ感をチェックしよう。親指が中底から浮かずに、親指でタオルをジリジリ手前に引き寄せるような動きができるなら正解のサイズ。もし親指が動かせなかったらもっと大きいサイズを試そう。

ブーツを履きカカトを合わせてみる

専用ソックスやインソールを用いて、さらに自分好みのフィッティングに!

厚手のソックスやインソールを使用することで、ブーツと足とのフィット感が大幅にアップする。またニーブレイス装着が考慮されていたり衝撃吸収性なども高いので、疲労軽減にも貢献してくれる。ピッタリだが少し骨に当たる、といったこともソックスで守られることでピッタリのメリットだけを受けられるのだ。

ソックスやインソール

プロテクターとの相性もチェック

ニーブレースやニーパッド、ハードなものやソフトなもの含めて自分のスタイルに合うプロテクターと合わせて、試し履きをさせてもらおう。ブーツによってはニーブレースに対応するものと対応しづらいものもあり、足のサイズ感をピッタリ合わせても、ニーブレースとふくらはぎの幅も含めた履き心地やストラップ長を考慮しなければいけないからだ。ロングストラップが用意されているモデルもあるので、ショップで確認してみよう。

足元を守るプロテクターなど

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