カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたCBR1000RR-Rファイアーブレードの国際試乗会には、伝説のチャンピオンであるフレディ・スペンサーがゲスト参加していた。そこで語られたのは――。
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「初代から、すべてのファイアーブレードに試乗している」
WGP500ccクラスで、フル参戦2年目となる1983年にケニー・ロバーツ氏との死闘を制して世界チャンピオンとなり、1985年には250ccと500ccでダブルタイトルを獲得。天才と呼ばれたフレディ・スペンサー氏は今もファンが多く、レプリカカラーのヘルメットは人気の定番商品となっている(現在販売されているのは40周年記念モデル)。
そんなフレディ・スペンサー氏がCBR1000RR-Rの国際試乗会にゲスト参加していたというのらから見逃せない。……というわけで、数枚の写真とショートインプレッションをゲットしたのでお伝えしたい。また、2017-2018世界耐久選手権のチャンピオンであるF.C.C. TSRホンダフランスのフレディ・フォレイ選手も同様にコメントがあったので、併せてお届けしよう。
では、さっそくフレディ・スペンサー氏のコメントより。
「1992年に初代CBR900RRファイアーブレードが発売されて以来、私はすべてのファイアーブレードに乗ってきています。その28年間を通して見ると、これまでのモデルチェンジにもいくつかの大きな進歩はあったのですが、2020年のこのニューモデルは、これまでで最大かつもっとも重要なステップを上がったと思います。このマシンを走らせることは、私にとって喜びでした。
217.6psとなったエンジン、サスペンション、そしてまったく新しい電子制御パッケージによって、従来でもっとも高いポテンシャルと、“速さ”に集中したファイアーブレードになりました。『速く走る』ことを求めるライダーにとって、もっとも簡単に乗ることができ、もっとも満足感を得られるファイアーブレードでもある、と感じています。ホンダは素晴らしい仕事をやってのけたのです」
「これはレース用のバイクだ!」
同じくゲストライダーとして参加したF.C.C. TSR Honda Franceのフレディ・フォレイ選手のインプレッションもお届けしよう。すでにヤングマシンのために特別に貰ったコメントで一度記事化してはいるが、スペンサー氏とは異なる“現役”ならではのコメントも興味深いのだ。
「まったく新しくエンジンとシャーシは、まるでレースバイクのようになりました。以前のモデルとの違いを端的に述べるなら“別世界”というほかありません。ライダーは自身の求めるようにバイクを変えることができます。これは最新の電子制御によるもので、良いライダーはより良くなるに違いありません。
じつは昨年の鈴鹿8耐で、ホンダの開発スタッフたちに『次のファイアーブレードをつくるなら、俺がレースで乗っているバイクみたいにしてくれよ』と言っていたんです。そして彼らは成し遂げました。“Good job!”だね!」
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