既存イメージからの脱却を図っているハーレーダビッドソン。’20プロトタイプとして、完全新作の水冷エンジンを引っさげたアドベンチャーモデル「パンアメリカ」とストリートファイター「ブロンクス」が登場。年内デビューに向けて着々と準備を進めているようだ。
パンアメリカ:ハーレーのイメージを変える剛力アドベンチャー
ハーレーダビッドソン初のアドベンチャーモデルとなる「パンアメリカ」の開発も、’20年後半のデビューに向けていよいよ大詰めを迎えているようだ。EICMA2019で公開された新設計の水冷60度Vツインエンジン「レボリューション・マックス」は、1250ccと975ccの2本立て。パンアメリカに搭載される1250cc版は最高出力145ps以上、最大トルク12.4kg -m以上を発揮する。さらに完全にフレームの一部として機能する最新のフロントフレーム方式であることも判明。かなりのポテンシャルを秘めた意欲作だ。
![ハーレーダビッドソン パンアメリカ[プロトタイプ]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
水冷60度Vツイン「レボリューション・マックス」は、1250cc版で最高出力145ps以上&最大トルク12.4㎏-m以上、975cc版では115㎰以上&9.67kg-m以上と公式にアナウンスされた新型水冷Vツインエンジン。これまでのハーレーになかった驚速マシンが誕生することが判明した。
ドゥカティのフロントフレーム方式のように、エンジンは完全にフレームの一部として機能。メインフレームと、スイングアーム&シートレールは完全に独立している。
メーターはおそらくフルカラーTFT。スクリーン手動調整用ノブや電制サスのセンサーも見受けられる。
EICMA会場には2019年夏に発表されたスタイリングのプロトタイプが展示。ブレンボやミシュランタイヤとの協力も発表された。
ブロンクス:フレームレス構造も踏襲した兄弟モデルのストリートファイター
’20市販予定となっているストリートファイター「ブロンクス」は、レボリューション・マックス975㏄版を搭載。車体構造はパンアメリカと同じくフロントフレーム方式となっている。足まわりにはブレンボと共同開発の新型モノブロックラジアルマウントキャリパーも採用。
HARLEY-DAVIDSON BRONX [PROTOTYPE]
HARLEY-DAVIDSON BRONX [PROTOTYPE]
パンアメリカと同じくフロントフレーム方式を採用。
ブレンボと共同開発の新型モノブロックラジアルマウントキャリパー を採用する予定だ。
これまでの開発過程も公開されている。そこにはフレーム形式など様々な試行錯誤が行われてきたことが示唆されている。最適解に至ったという自信の表れか?
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