ブルズアイがカスタムした 1979 FXS80 FXローライダー

’79元祖ローライダーにサイドカーをドッキング!?【旧車ハーレーの楽しみ方】

珍しいサイドカー付きだ

ハーレーダビッドソン専門誌『WITH HARLEY』がお届けする、旧車ハーレーの楽しみ方。今回紹介する1台は、ベース車両はショベル時代の元祖ローライダー。その特徴的なシルエットやカラーリングはそのままなので、ひと目でそれと分かるバイクである。それにも増して存在感を放つのがドッキングされているサイドカーだ。

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ハーレーのサイドカーと言えば、もちろんベース車両はFL系のツーリングモデルであるのが普通だ。ツインカムエンジンになっても純正サイドカーは健在で、トライクの出現まで、新車のラインナップがあったのは、まだ記憶に新しい。その組み合わせはショベル時代も同様だが、このカスタムはFXローライダーにスポーティーなサイドカーをドッキングさせたスタイルが大きな特徴である。調べてみると、サイドカーは長野県にあるクマガヤオートの製作で「MK II」という名称のようだ。

ブルズアイの1979 FXS80 FXローライダー
1979 FXS80 FXローライダー MK II[クマガヤオート]

クマガヤオート代表の熊谷義貞さんは、1985年から96年まで、世界グランプリをサイドカーで戦ったライダーで、サイドカービルダーでもある。レーシングニーラーと呼ばれる特殊なサイドカーを自ら製作してヨーロッパの各地を転戦。その技術が生かされた公道用のサイドカーも、高性能車としてマニアには知られた存在なのだ。

サンダンス製2in1タイプマフラー
マフラーは特徴的な2イン1タイプ。サンダンス製である。
サイドカー付き車両
サイドカー付きの3名乗車仕様となる。
若干幅広のハンドルバー
ハンドルバーはノーマルとよく似たシルエットだが、若干幅が広いものをチョイスする。
サイドカーはクマガヤオート製作のトランク付きモデル
サイドカーはクマガヤオート製作のMKIIタイプ。トランク付きの後期モデルである。
エボ以降の39mm径のフロントフォークに交換。エンジンはノーマルだ
(左)フロントフォークはノーマルの35ミリ径から39ミリ径のエボ以降のパーツに交換。剛性アップを図る。
(右)エンジンは1200ccのノーマル。キックスターターも装備する。

ブルズアイでは、当時のローライダーでも安全に走行できるように、フロントフォークをエボ以降のΦ39ミリのFX系用に交換。ブレーキを強化するなど、安全性を高めた改造も施されている。

ブレーキもエボ以降のパーツ
ブレーキもまたエボ以降のパーツ。ホイールはショベルオリジナルなので、センターの加工が必要だった。
ステアリングダンパーを装備
ステリングダンパーを追加。

エレガントでスポーティーなイメージのFX系サイドカー。まず見かけることの少ないこの取り合わせは、かなり希少なものであるはず。しかし、確かな技術に支えられたその走行フィーリングは、他には代えがたい魅力があるはずで、孤高の1台ということが言えるだろう。

※取材協力:ブルズアイ

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