マシン・オブ・ザ・イヤー2018
バンコクインターナショナルオートサロン2018に登場

ヨシムラハヤブサX-1が現行型ベースのTX-1に進化していた

2018年7月4日からバンコク・インターナショナル・オートサロン2018がタイで開催されている。日本で開催されているものと同じカスタムカーの祭典だが、ヤマハやBMW、ロイヤルエンフィールド、ベネリなどバイクのブースも多く、カスタムマシンも展示されていた。ここでは、スズキブースにあったヨシムラハヤブサTX-1を紹介しよう。

外装もX-1とは異なる進化版で44㎏軽量化

ここで紹介するヨシムラハヤブサTX-1は、2000年に100台限定で発売されたカスタムコンプリート車の「ヨシムラ ハヤブサX-1」をモデルとして2016年に登場したもの。日本国内のヨシムラジャパンではなく、タイを拠点に2013年に設立されたヨシムラアジアと現地のスズキ販社がコラボして実現したカスタム仕様だ。2000年当時と大きく異なるのは、進化した現行ハヤブサをベースとしているところ。また、外装類もX-1をそのまま使用するのではなく、新たなデザインが与えられている。車重は222㎏を公称し、266㎏のSTDから44㎏の軽量化を達成している。価格はオプションAが165万バーツ(約545万円)、オプションBが205万バーツ(約675万円)と、当時256万円(税抜)で発売されたX-1に比べても非常にプレミアムな価格設定となっている。

【YOSHIMURA HAYABUSA TX-1 価格:165万~205万バーツ(約545~675万円】日本では発売していないTX-1は、1999、2000年の鈴鹿8耐クラス優勝車のハヤブサレーサーを市販化したHAYABUSA X-1を現代に再現。ちなみにタイでのハヤブサの価格は85万バーツ(約280万円)で、関税の影響もあり国内より100万円以上高価だ。

正面からの印象はかつてのX-1に似ているが微妙に異なるアッパーカウルのTX-1。テールカウルは完全に異なっており、TX-1はGSX-R系のデザインを採用し軽快な印象を生み出している。

X-1では右1本出しとしていたマフラーはTX-1では左右2本出しに。燃料タンクは鈴鹿8耐レーサーと同じアルミ製に変更されている。

YOSHIMURA HAYBUSA TX-1装着パーツリスト(オプションA)

ストリートアッパー&ロアーフェアリングアッシー
ストリートフェアリングアッシー
サイレンサーステー
フロントフェンダー
フレームカバー
カーボンリヤフェンダー
テールライトアッシー
フェンダーレスキット
バックミラー
アルミ製燃料タンク、燃料ポンプ
トルネードペイント
TX-1カウリングエンブレム
バーハンドルキット
オーリンズ製ステアリングダンパー
マルチテンプメーター
テンプメーターセンサータイプB
バザーズZ-FI TC
ラジエターコアプロテクター
シャーシダイナモセッティング
以上オプションAの20アイテムで165万バーツ(約545万円)

YOSHIMURA HAYBUSA TX-1装着パーツリスト(オプションB)

ブレンボ製フロントブレーキキャリパー
ブレンボ製ブレーキ/クラッチマスター
クラッチマスタースイッチ
メッシュクラッチホース
ブレンボ製ブレーキ/クラッチマスターリザーバタンク
メッシュフロントブレーキホース
ブレンボ製フロントブレーキディスク
バックステップキット
カーボンスイングアームカバー
オーリンズ製リヤクッションユニット
以上オプションBの追加10アイテムで計205万バーツ(約675万円)

X-1ではSTDだったハンドルはTX-1ではパイプハンドルのアップタイプに変更された。左側には追加のテンプメーターをセットしている。

ブレーキキャリパーはブレンボの削り出しでピストン径Φ32mm/Φ34mmの4ポットを採用。合わせるブレーキディスクはより耐熱性に優れたT字型のフローティングピンを使用するT-ドライブとなる。

燃料タンクはヨシムラがハヤブサをレーサー化する時に開発したアルミ製のオリジナルで、容量は24L(STDは21L)。

世界最速を目指したハヤブサのシートカウルはこぶ形状で、X-1もそれを踏襲。しかしTX-1ではGSX-Rをモチーフとしたスーパースポーツ風デザインとしてイメージを刷新している。

【参考】ヨシムラハヤブサX-1(2000年)

ヨシムラの持てるノウハウをフルに投入して開発されたX-1。エ ンジンには65mmハイコンプピスト ンキットやST1カムシャフト組み込むほか、ポート研磨やバルブ擦り合わせなどのファインチューニングを加えている。これにトライオーバルチタンサイクロンが組み合わされ、最高出力193psを叩き出す。足まわりは基本的にSTDのパーツを生かし、フロントにのみチューニングを施している。外装は見ての通りレーサー直系のスパルタンなもので、ヨシムラカラーでフルペイントだ。なおこのマシンは限定100台の発売予定で、予約と販売はスズキの逆輸入車を扱うカキウチが行い、窓口は全国の特約店となる。欲しい人は早めの予約が吉だぞ。※ヤングマシン2000年3月号より

【YOSHIMURA HAYABUSA X-1 2001年当時価格:256万円(税抜)】ヨシムラジャパンが発行したカタログより抜粋。ヨシムラが参戦したX-フォーミュラクラスは外装の変更も可能で、早くからこのようなオリジナルデザインに変更されていた。

TX-1と異なり、ハイコンプピストンやST-1カムシャフトなどでエンジンチューンが施されているのも特徴。シートレールもレーサーに近いものに変更されており、15mm上下に2段階の調整が可能だ。

いち

いち

記事一覧を見る

本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

マシン・オブ・ザ・イヤー2018